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◆大きく息を吸って 雅side ページ45

俺も今日は大丈夫そうだって思ったんだ。

 



だから普通に1人で部屋に戻って。

 

発作出ちゃうかもって思った日は誰かと一緒に寝てもらっている。


 


 

少し咳は出てたけど、収録の疲れもあってすぐに眠りに落ちた。


 

 

でも、喘息はそう簡単なものじゃなくて。


 



胸がキューっと痛くなって、咳が止まらなくなった。

 


部屋にいたら誰にも助けてもらえないと思って、何とか廊下に這い出たんだけど…


 


そこで限界。

 


誰かの部屋に助けを求めに行くなんて不可能で、その場に蹲って咳き込むことしか出来なくなった。


 



 

運よく部屋から出てきた松潤が気付いて助けてくれて。

 



 
翔ちゃんは吸入器を持って来てくれたけど、それ、もっと苦しくなるから嫌…


 



 
ボーっとする頭で思い出されるのは痰が絡んで呼吸もままならないあの状態。


 


必死に抵抗していると、ニノとリーダーが来てくれた。


 



 

 
ニノは自分の音楽プレイヤーを持って来ていて、不思議に思っているとどうやら俺の為だったみたい。



 

 

ファイトソングを聞き終わるまでに終わるのか…


 


そう考えたら少しは楽になるかも。



 




 
実際吸入をしてる間はやっぱり苦しく辛かったけど、いつもより短く感じられた。


 




翔「雅紀、痰吐き出しちゃっていいよ?」

 
雅「げほっ、ぇほっ……はぁ、」

 
翔「よしよし、少し水飲もうな。」

 



痰を吐き出して少しスッキリした俺は、改めて部屋を見渡す。


 
そこにはこんな夜中に眠そうな顔もせずに俺の為に動き回ってくれてる4人の姿。


 


みんなを見るだけで涙が浮かんできた。


 



潤「どうした?まだ苦しいか、?」

 
雅「ちがっ…俺、幸せ、だな…って…」

 

 

急に泣き出した俺に4人は慌てだしたけど、俺の言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろした。


 



翔「ビックリさせんなよなー?まったくもう。可愛いんだから。」


 
和「でもまだ胸痛いでしょ?さすってあげるから、横になりな?」

 

 
 
翔ちゃんに頭をガシガシ撫でられて、俺はベッドに横になった。


 

実は咳のし過ぎで胸が痛くて、ニノがさすってくれるのはすごく助かる。

 


優しく優しくさすってくれて、だんだんとウトウトしてきた。


 



喘息は辛いけど、みんながいれば俺は強く生きていける気がする。


 

 






今日も明日も、俺は大きく息を吸って生きていく。

☆災難続き 翔side→←◆大きく息を吸って 翔side



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chun(プロフ) - 恋の方程式 (2014年9月21日 21時) (レス) id: ae6611c5ae (このIDを非表示/違反報告)
未菜(プロフ) - 相葉くんの喘息や智くんの膝は本当ですか? (2014年7月26日 8時) (レス) id: 128212235d (このIDを非表示/違反報告)
み~こ - めっちゃ感動しました! (2014年3月9日 0時) (レス) id: 8fa4a65b23 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - あいーー!!やっぱ、嵐はいいですねぇ・・・ww (2013年11月26日 15時) (レス) id: d33fa9f943 (このIDを非表示/違反報告)
幸翔(プロフ) - リクエスト応えてくださり本当にありがとうございます!!! とてもステキなお話でした・ω・ まさに私が読みたかったお話でした♪ 本当に、ありがとうございました (2013年5月21日 8時) (レス) id: 952cfd1469 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風月 | 作成日時:2013年4月7日 16時

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