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☆メンバーの力 智side ページ22

ここんとこ、様子がおかしい翔くん。

 


他の3人も気遣って元気づけようとしてるんだけど、どうもうまくいかない。

 
翔「ぇっっ…ぇほっ…ごほ、」

 
和「ゆっくりねー。大丈夫だからね、そうそう。」

 
翔「はぁ、…ごめん…」

 


食べ物は全く身体が受け付けないみたいで、いくら松潤が食べやすいものを作っても吐き出してしまう。

 

 
智「俺に任せて。」


このままじゃ翔くんも辛いし、見てる俺らも辛い。

 
早いうちに動き出した方がいいと思って、俺は部屋で休んでる翔くんのもとに向かった。

 


智「しょーくん!」
 

翔「さとしくん…」

 
智「んふふ。入っていい?」

 
翔「うん…」

 
ベッドに腰掛けていた翔くんは俺を部屋に入れてくれて、隣に座る様に促す。
 



智「最近、うまくいかない?」

 
翔「んー…あのね、…」

 
 
何か言おうとした翔くんだけど、小さく手が震え始めた。

 

 
翔「おれっ…誰かに、…はぁ、はぁっ…」

 
智「落ち着いて翔くん。大丈夫。誰かに、なぁに?」
 

翔「ストー、カー…はぁっ、…ずっと…」

 
 
ボロボロ涙を零しながら服を握りしめる翔くん。

 


 

智「翔くん、辛かったね…アンチ……だね、そんな事するの。」

 
翔「さとしくんっ…はぁ、ぅぅ…」

 
智「恐かったね。もう大丈夫。大丈夫。」

 

 
強く強く抱きしめると、素直に背中に腕を回してきた。

 

 
翔「恐かった…恐くて、仕方なくて……はぁ、食べれなくなって…お腹、も…痛くなって…」

 
智「いっぱい苦しい思いさせちゃったね。今もお腹痛い?」

 
翔「ん…」
 

 
きっとストレスからくるものだよね。

 

身体をベッドに寝かせてあげると、いつの間にか翔くんのほっぺは赤く染まっていた。

 

智「熱も出て来ちゃったかな?」

 
お腹をさすってあげながら体温計を挟むと、37,9℃。


 
緊張から解放されて安心したのかもね。
 



 
翔「智く…はぁ、おれ、嵐に、必要ない…」

 
智「なぁに言ってんの。そんな訳ないでしょ?」

 
翔「でもっ…はぁ、」

 
智「翔くんがいなくなったら、嵐が嵐じゃなくなる。」

 
翔「はぁっ…ん…」
 



強がってばかりの翔くんが俺に弱い所を見せてくれてる事がちょっと嬉しくなっちゃったり…なんて。

 



抱えていた物を分けてくれてよかった。


そんなの1人じゃ抱えきれないよ。


いつも以上に弱気な翔くんのお腹をさすって、治まるのを待った。

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chun(プロフ) - 恋の方程式 (2014年9月21日 21時) (レス) id: ae6611c5ae (このIDを非表示/違反報告)
未菜(プロフ) - 相葉くんの喘息や智くんの膝は本当ですか? (2014年7月26日 8時) (レス) id: 128212235d (このIDを非表示/違反報告)
み~こ - めっちゃ感動しました! (2014年3月9日 0時) (レス) id: 8fa4a65b23 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - あいーー!!やっぱ、嵐はいいですねぇ・・・ww (2013年11月26日 15時) (レス) id: d33fa9f943 (このIDを非表示/違反報告)
幸翔(プロフ) - リクエスト応えてくださり本当にありがとうございます!!! とてもステキなお話でした・ω・ まさに私が読みたかったお話でした♪ 本当に、ありがとうございました (2013年5月21日 8時) (レス) id: 952cfd1469 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風月 | 作成日時:2013年4月7日 16時

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