検索窓
今日:25 hit、昨日:11 hit、合計:471,121 hit

◆純粋な心 翔side ページ17

ニノに連れられて部屋に入ってきたのは、目を赤く腫らした雅紀だった。


 

 

俺の胸元にしがみついてずっと泣いてる雅紀。

 

何か俺に言いたいみたいだけど、泣いちゃって全然話せなくて。

 

ニノが優しく声をかけて、やっと落ち着いてきた雅紀は潤んだ目で俺を見た。



 

翔「座ろうか。ね?」

 
ベッドの下に腰を下ろし、隣に雅紀を座らせる。

 
 
 
雅「翔ちゃん……ずっと、一緒…?」

 
不安そうに、震える声で雅紀はそう言って、願うような目を俺に向けた。


 

翔「何で?離れるわけないだろ?」

 
雅「でも、…ZEROの、メインキャスター…やるからって、…」

 
翔「えー?俺は変わらず月曜日だよ。今までとおんなじ。」

 
雅「スタッフ、さん…んっ、……言ってた…よ…?」


 



…あ、……


 
雅紀の言葉に、数日前の事務所での会話が脳内再生された。


 
エイプリルフールの時期だねー、なんて話してて、「相葉くんとか、騙されそうだねー」なんて。


 
スタッフ「メンバー1人抜けるとかもさ、それなりの理由なら信じちゃいそう。笑」

 
翔「あー、たしかに。」


 
 
まさか、いやきっと。


 
ほんとに信じちゃったんだな…


 


 

未だに信じているのか、涙を目に浮かべる雅紀の頭をポンッと撫でた。


 
 
翔「雅紀。それ、いつ聞いたの?」

 
雅「ん、今日…」

 
翔「ふふ。カレンダー、見てみ?」

 
和「あっ…笑」

 

 
ニノも気付いたみたいで、ベッドで胡坐をかいて笑い出した。


 

雅「…う…そ……?」
 

翔「エイプリルフール、雅紀には天敵だな。笑」

 
雅「もぉー…ばかっ…ばかばかばかっ…」

 
翔「ちょっ、お前が純粋すぎるんだって!!」

 


エイプリルフールだと気付くと、恥ずかしさから顔を真っ赤にしながらパカパカと俺を殴り始めた雅紀。

 

もうさっきまでの涙は無くて、怒りながらも嬉しそう。

 

翔「この間冗談半分で事務所で話してたんだよ。まさか本当に騙すとは…」

 
雅「むー…」

 
翔「俺がお前らから離れるわけないだろ?もしそんなお話貰っても断る。」


和「よかったね、相葉さん。」

 
雅「ばか…」

 


バカにして笑うニノをギロッと睨み付けた雅紀を宥めながらそっと抱きしめてやると、コテンと眠ってしまった。

 
和「泣き疲れちゃったね。」


翔「ふふ。」

 
雅「しょうちゃ…」

 



 

雅紀、俺はお前のその純粋な心が大好きだよ。

◎ココロチラリ 和side→←◆純粋な心 和side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (378 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
600人がお気に入り
設定タグ: , 風邪 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

chun(プロフ) - 恋の方程式 (2014年9月21日 21時) (レス) id: ae6611c5ae (このIDを非表示/違反報告)
未菜(プロフ) - 相葉くんの喘息や智くんの膝は本当ですか? (2014年7月26日 8時) (レス) id: 128212235d (このIDを非表示/違反報告)
み~こ - めっちゃ感動しました! (2014年3月9日 0時) (レス) id: 8fa4a65b23 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - あいーー!!やっぱ、嵐はいいですねぇ・・・ww (2013年11月26日 15時) (レス) id: d33fa9f943 (このIDを非表示/違反報告)
幸翔(プロフ) - リクエスト応えてくださり本当にありがとうございます!!! とてもステキなお話でした・ω・ まさに私が読みたかったお話でした♪ 本当に、ありがとうございました (2013年5月21日 8時) (レス) id: 952cfd1469 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:風月 | 作成日時:2013年4月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。