◎季節もの 潤side ページ38
明け方になっても熱が下がらなくて、夢と現実の狭間を行ったり来たり。
眠れたかなと思うと、うっすらと目が開いて。
潤んだ目で俺の姿を一生懸命探してくる。
潤「だいじょうぶ。ここにいるよ。」
和「ん…」
手を握ってあげると、安心したように目を閉じて、身体から力を抜くんだ。
潤「和。ごめんな、ちょっと熱測らせて？」
和「んぅ…」
夜が明け始めた頃。
１度熱を測ってみると、38，8℃の表示。
うーん辛いなぁ…
水分も嫌がるようになってきちゃったし…
脱水が怖い。
智「松潤おはよ。ニノどう？」
潤「あ、おはよう。熱が下がらないよ。水分も摂れなくてさ。」
智「そっか…俺もう行かなきゃなんだけどさ、砕いた氷とか口に入れてあげたら？」
潤「あー冷たくて気持ち良いかもね。やってみる。気を付けていってらっしゃい。」
早いな、もうドラマの撮影行くんだね。
和「お、のさ…？」
潤「うん。仕事行ってくるね、って。」
朦朧としながらもリーダーの声は聞こえたみたい。
リーダーが部屋を出て行ってから、和が小さく声を発する。
起きてるみたいだし、氷食べてみようか。
潤「ほら和。氷食べる？」
薄っすら開いた口に氷を入れてやる。
噛むほど元気はない…よね。笑
でも、飴をなめるようにしばらくモグモグして。
和「おいしい…」
幸せそうにそう言ってくれた。
口を開けて強請る度に氷を食べさせて、冷えピタ変えて氷枕も取り換えて。
雅「あ…寝れてる？」
潤「うん。今やっと。」
雅「辛そうだなぁ…なるべく早く帰ってくるね。」
ちゃんと眠りに落ちたのは午前7時。
雅紀が起きてきたのとほぼ同時だった。
朝ご飯は雅紀が作ってくれるみたいだから今日はお願いして。
俺も和と一緒に少しだけ寝ようかなぁ。
今日はオフだから、1日一緒にいてあげられるしね。
熱すぎる和の身体を抱きしめて目を閉じると、俺も疲れてたのかあっという間に寝てしまった。
和「じゅ、くん…じゅんくん…」
潤「ん…？」
和「うつっちゃう、よ…」
半泣きで俺を見つめる和。
そんなに辛いのかと思って飛び起きたけど、どうやらそうじゃないらしい。
風邪が移るのを気にしてたんだね。
ぐいぐい俺を押してくる力が案外強くて、乾いた冷えピタを剥がして額に手を当てると明け方よりも下がった…かなって感じ。
時計を見ればもう昼過ぎで。
そろそろお腹も空いたんじゃないかな？
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コトブキ(プロフ) - 風月さんの作品が大好きです。ニノを看病するメンバーとか最高ですし、それぞれの口調もそのまますぎて凄すぎます！これからも楽しみにしています！ (2016年3月28日 23時) (
レス) id: f06fc67b56 (このIDを非表示/違反報告)
さほ - 何度かリクエストを書いていただいたことがあり、とても嬉しかったです！次回作、まさに私が読みたいような内容なのでとても楽しみです！ (2016年3月24日 20時) (レス) id: 4b660b39fb (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - リクエスト書いてくれてありがとうございました！今までも先輩ネタ出てきて嬉しかったので次回作すごく楽しみです！！Part14まで多くのリクエストお疲れ様でした！ (2016年3月22日 23時) (レス) id: 3f0999aec9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございました！！大好きな作品のひとつになりました(^^)/ (2016年3月22日 14時) (レス) id: f906ffe324 (このIDを非表示/違反報告)
わんこ(プロフ) - 更新ありがとうございます(._.) これからも楽しみにしています^ ^ 自分のペースで、頑張ってください！ (2016年3月21日 12時) (レス) id: 9c56f82f34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風月
| 作成日時：2015年8月31日 22時
