◎心霊スポット 智side ページ4
部屋に来たニノの様子がおかしくて。
ロケで怖い思いをしたって、泣きながら話してくれた。
熱を持った身体を抱き締めながら、落ち着くように背中を撫でる。
和「んっ、…っ、」
智「昨日も眠れなかったの？」
腕の中のニノに問えば、コクンと頷く。
だからか…
松潤が「和が疲れた顔してた」って言ってたの。
智「俺と一緒に寝ようか。それなら怖くないでしょ？」
和「おおの、さ…先に寝る…」
智「寝ないよ！笑」
信用してないなら、何で俺の部屋来たんだよ！笑
でも、寂しいんだな、怖いんだな、って。
遠回しだけど気持ちは伝わる。
智「じゃあ、リビングに布団敷いて松潤と3人で寝るか。」
和「ん…」
熱い手を握ってリビングに降りると、ちょうど松潤が寝る支度をしていた。
簡単に事情を話して、敷いた布団に横になる。
潤「身体あっついなぁ。ジュース飲む？」
和「のむ…」
潤「よーし、ちょっと待ってろ。」
改めてニノの身体に触れて、顔を顰めた松潤。
すぐに飲み物を取りに行ってくれた。
和「おーのさん…」
智「うん。すぐ松潤戻って来るよ。おいしいジュース入れてくれてるからね。」
和「ふふ…」
すぐに不安そうになっちゃうニノだけど、笑いかけてあげれば表情が柔らかくなる。
松潤が戻ってくるまで優しく頭を撫でて。
少し汗ばんだ前髪をかき上げた。
潤「よし、和。ちょっと身体起こすぞー。」
和「ん、」
智「ふふ。喉乾いてた？」
ゴクゴクと勢いよくジュースを飲む姿に、思わず笑みがこぼれる。
満足そうに目を細めたニノは、布団に横になると松潤の方へ転がった。
身長差があるからね。
いい具合に腕の中に収まってる。笑
和「んぅ…んん…」
潤「しんどいなぁ。大丈夫だよ、俺もリーダーも一緒にいるから。」
時折寝苦しそうに声が漏れて。
モゾモゾと動くニノ。
その度に優しく声をかけて身体をさすると、また大人しくなる。
しばらくして、スースーと寝息が漏れ始めて。
松潤と顔を見合わせて笑った。
今夜は電気は消さないで寝ようか。
起きちゃった時に顔が見えれば安心するだろうからね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1018人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コトブキ(プロフ) - 風月さんの作品が大好きです。ニノを看病するメンバーとか最高ですし、それぞれの口調もそのまますぎて凄すぎます！これからも楽しみにしています！ (2016年3月28日 23時) (
レス) id: f06fc67b56 (このIDを非表示/違反報告)
さほ - 何度かリクエストを書いていただいたことがあり、とても嬉しかったです！次回作、まさに私が読みたいような内容なのでとても楽しみです！ (2016年3月24日 20時) (レス) id: 4b660b39fb (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - リクエスト書いてくれてありがとうございました！今までも先輩ネタ出てきて嬉しかったので次回作すごく楽しみです！！Part14まで多くのリクエストお疲れ様でした！ (2016年3月22日 23時) (レス) id: 3f0999aec9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございました！！大好きな作品のひとつになりました(^^)/ (2016年3月22日 14時) (レス) id: f906ffe324 (このIDを非表示/違反報告)
わんこ(プロフ) - 更新ありがとうございます(._.) これからも楽しみにしています^ ^ 自分のペースで、頑張ってください！ (2016年3月21日 12時) (レス) id: 9c56f82f34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風月
| 作成日時：2015年8月31日 22時
