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コネシマさんと鬱さんとロボロさんの四人でリビングに戻ると、既に朝ご飯を済ませていたゾムさんたちが待っていた。
zm「やっと起きて来たか、シッマ!」
shp「どうせまた夜遅くまで本読んでたんとちゃいますか?」
ci「寝すぎですよ、コネシマさん」
sha「わざわざ起こしに行ったAが可哀想や」
「気持ち良さそうに寝ているコネシマさんを起こせなくて、気が付いたら私も一緒に寝てました」と、先程ロボロさんと同じ嘘を重ねる。
「相当疲れてるんやろな!今日は休みやろ?ゆっくり休み」と、シャオさんが笑いながら言った。
コネシマさんを庇うために嘘を吐いてしまったけれど、良心が痛んだ。
「今日は皆さんどうするんですか?」
zm「シッマとシャオロンとで外で体動かしてくるわ」
ut「僕はショッピくんとチーノの三人で家におるわ〜」
shp「大先生とチーノでゲームします」
ci「負けたやつは罰ゲーム有りにしよ」
rbr「俺はちょっと出かけてくるわぁ」
各自それぞれやりたいことがあるらしいので、私は留守番組の鬱さんとショッピくんとチーノくんに混ざることにした。
朝食を終えて片付けをしているとロボロさんは「W国に帰るのに必要な物を探してくるわぁ」と言い、出掛ける準備をしていた。
「ロボロさん、必要な物ってなんですか?」
rbr「分かりやすく言うと、特殊な力の働く場所や。そこからW国に行く道を繋ぐ感じやな」
以前、ロボロさんは詳細は話せないと言っていたけれど珍しく私に教えてくれた。また国家機密がどうのと言われるかと思った。
「皆さんW国から来る時はいつも私の家付近が多いですけど、この辺りでは難しいですか?」
rbr「W国からこっちに行く分には問題無いんやけどな、逆になるとこっちからW国に行く場合は力が弱すぎるんよな」
どうやら出発点からの力が必要になるらしい。なるほど、だから気場が必要になるのか。
「でもこの辺りでは、それらしき場所は無いと思いますけど…」
rbr「せやから、遠出して探そうと思って」
「ロボロさん、一緒に手伝いましょうか?」
申し訳無さそうな表情を浮かべながら「いや、今日は俺だけで探すわ」と答えるロボロさんに、念の為に地図と交通費を渡した。
「良かったらこれ使ってください、早く見付かると良いですね」
「Aさん、ありがとうなぁ。これ使わさせて貰うわ」と言って、ロボロさんは急ぎ足で出掛けて行ってしまった。
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