【文スト】髪も乱れて羅生門【芥与】【激甘】

報告書（更新サボりましたね土下座（（） ページ9

「与謝野女医、此の前の事件の報告書なんですけど…」

「嗚呼、地下の処は妾が遣っとくよ。」


日変わり、此処は武装探偵社。
ひらりと敦が差し出した活字の連なる其の紙を、与謝野は何処か嬉しそうに手に取る。
ふーん、と書類を視線で撫で付けてから、彼女は唐突にこう云った。



「此の事件の時はねェ…
此処だけの話だけど、かのマフィアの芥川龍之介の加勢があったンだよ。」


「芥川の⁉」


しーっ、と口元に黒い手袋を添える与謝野。
敦は驚き問い詰めんとばかりに眼を瞬かせる。



「まァ、敵ながら天晴れって処だね。流石はマフィアの狗…札付きなだけはある。」


「褒めちぎってるじゃないですか…」


少し呆れ気味に汗を浮かべた敦に与謝野は片目を瞑った。


「書きやしないから、安心しな。はい、仕事だよ！」

「あっ、はい！！」

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