【文スト】髪も乱れて羅生門【芥与】【激甘】

(何で8になってたのか分かりませんw) ページ8

「一本取った」

「…笑止」



ふ、とドヤ顔で芥川を見詰める与謝野の鳶色の瞳。
マフィアとは云え、芥川にも年相応な部分も存在する事を悟った与謝野は、最早確信犯と云える。



「そうだ、そろそろ終わったかい?」



突如として発せられた、先程の雰囲気を一蹴する彼女の言葉に少々驚きつつも冷静を装う芥川。

＿＿与謝野が羞じらいを隠す為にした事だとは、何となく勘付いた。



「…嗚呼＿＿僕は先に失礼するぞ。」

「そうかい。
全く…逢って直ぐの女に手を出すなんて行け好かない男だね、アンタは。」


「貴様が今更云える事では無かろう。大分満喫して居た性分で。」



クス、と優しい笑みを溢した与謝野に一瞬の視線を送ってから、芥川は其の場を後にした。

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