【d!!】幼なじみが犬になってうちに来たんですが(kn) (ページ3)

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初恋の先輩ページ3

作ったお手頃価格チャーハンを2人で頬張る

『どう？仕事の方は』

kn｢んー？順調やで。せや、あいつの直属の部下になってもうたわ｣

『あいつって……先輩！？』

kn｢相変わらず好きなんやな｣

先輩、とは私の中学生の時の初恋相手だ

顔が良く、面白く、そして優しい
私はそんな先輩を入学して直ぐに好きになった

しかし告白したものの断られてしまった

お詫びとして連絡先を交換できたのはよかった､のかな

コネシマはその先輩と同じ会社(エリート)に入社した
お金持ちだ

そう、お金持ちだ

私が壁激薄アパートで生活しているのにも関わらず
こいつはなんかいい所に住んでいる
よく家に友達を呼んで飲んでるらしい

くっ……いいよね友達たくさん居て…しかもお金持ち…

kn｢あいつのどこがそんなに好きなん？｣

先輩の顔や最近のLINEの会話を思い出してにやけてしまう

『…やっだ、やめてよぉ！恥ずかしいじゃん！』

kn｢……楽しそうなやっちゃのう｣

ちょっといい雰囲気なんだよね…
もしかして来年の今頃には私の隣には先輩が……

ひぇ…想像しただけで顔が熱い

『大丈夫！付き合えたら1番にコネシマに言うから！』

kn｢言わんでええねん！｣

何故かコネシマは中学生の頃から先輩を毛嫌いしており、名前を出すだけで不機嫌になる

『逆にコネシマはなんで嫌いなの？』

kn｢…嫌いではないんやけど……兄貴は…｣

『は？兄貴！？いつの間に仲良くなってんの！？』

kn｢羨ましいか？"ぴくと"の兄貴って呼ばせてもらってんで｣

『え、ちょ、今度ぴくとさんと飲み会とかするなら私も呼んでよ！？』

kn｢ちょおま、わかったから！近い！離れろ！｣

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無事に掃除を終え、コネシマは帰っていった

始終不機嫌だったけどはて、何かしたかな……

そんなこともぴくとさんのLINEで吹き飛んでしまうのだった

｢今日コネシマさんから連絡あったんだけど､ちょうど2人で飲み会計画してたんだよね。Aも来る？｣

『え、コネシマなんて言ってました！？恥ずかしい…』
『めっちゃ行きたいです！』

｢Aが嬉しそうにぴくとの兄貴の話してましたよ。今度飲みにでも誘ってやってくださいって笑｣

｢りょ！楽しみにしてる！｣

『コネシマめ……怒』

『よろしくお願いします！』

私はベッドに寝転がり、スマホを胸にあてて目を閉じた

当日はどんな服を着ていこうかなぁ…！