それゆけ受付嬢 。3

ホク と かーくん ページ26

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A「〜♪....」



最近のマイブーム。

それは、新しく買ったBluetoothのイヤホンで、
THE RAMPAGEの新曲を何回も聞き流すこと。

特に、誰もいない会社のテラスで、
お昼ご飯食べながらボーカルの声に浸るのは最高。






「なーに聞いてんの？」




A「北ちゃん！！」


北人「かーして。」





金髪の頭がひょっこり横から覗いてきて、
瞬く間に片耳のイヤホンを取られる

北ちゃんがそれを耳に入れた時、流れ始めたのは One More Kiss だ。




北人「早速聞いてくれてるじゃん！ これ、俺も好き。」



A「なんだっけ、もっかいキスして♡ だよね。」



北人「ねえそれ昨日のアベマ生放送のやつ (笑) 」






と、2人でくだらない話をしているとまたまた横から伸びてきた手。

その手によって北ちゃんの耳のイヤホンは外され、
代わりにその手の主が耳にはめた。





北人「.......かーくん邪魔しないで？」


壱馬「ホクは人の彼女で遊ばないで？」




A「か、壱馬！」






お互いの呼び方は可愛いのに漂う雰囲気はバチバチしてる2人。


いつの間にか隣の席に座っていた北ちゃんは
机に置いた私の手の上に顎を乗せていて、

後ろに立つ壱馬はゆるーく後ろから抱き寄せてくる。






壱馬「.......あ、これ One More Kiss じゃん。」



A「そうそう、最近ずっと聞いてるよ。」



北人「歌詞いいよね。
ひとくちかじるだけで もっともっと欲しくなる ってとこ。

ね？」





なぜか上目遣いで私を見つめる北ちゃん。
それに気分を損ねたのか、顎を軽く持ち上げられ壱馬の方に向けられる。




壱馬「こんなに無防備なHeart って。

Aみたいよな。昨日の夜とかさ.....」


A「ちょ、今その話する、！？」






見せつけるように2人しか知らない事を話すと、
北ちゃんはちょっとほっぺたを膨らました。





北人「うざい。非リアへの見せつけ。」


壱馬「北人モテるから困んねーだろ。」


北人「そういう問題じゃないし！Aちゃんがいいもん！」


壱馬「は？俺のもんだって言ってんじゃん」


北人「予約してんの。壱馬の次はおーれ。」


壱馬「いや俺が離れるわけねーから。」


北人「壱馬きらい！」


壱馬「は、！？」








なんか2人がバカップルみたいだなぁ

ボーカルの色気ムンムンな One More Kiss を聞きながら目の前でそういう事されると、人間のギャップって凄いなあって実感するよね.......

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