１０７：丑三つ時 ページ10
ふと時計を見ると2時を回っていた
……丑三つ時……！！
こんな時間まで起きていたことがない身ゆえ、異常に恐怖を覚える
一度意識するともうすべてが怖い
動くことも怖い
……もうこのまま床で寝た方が安全なのでは……
いやでも万が一明日の朝ダイゴの方が先に起きた場合、こんなところで寝ている所を発見されたら……
｢倒れたのか｣とか、心配してくれるのはありがたいけど仕事に遅れるレベルになる可能性がある
ここは意地でも寝室に戻るしか……ない！
覚悟を決めた私の後ろで、まるで図ったかのようなタイミングでカタッと物音がした
『ひぃっ』
ゆっくりと後ろを振り向くも何も無い
むしろ音を立てるような物も何も無い
え、ちょ、こわい、こわいよこれ
このままここに留まってもまたさっきのようなことがあるかもしれない、やっぱり部屋に行くしかない……！
そう、そうだ、部屋に行けばダイゴもいる……！
『よしっ……』
再び決意した私は立ち上がって歩き出す
部屋に辿り着くまではすり足でかつ早歩き
ドアは一気に開けたいところだけどダイゴが寝ているからそっと
閉めるのも同じく
ベッドにたどり着くまでは真っ暗だから本当に怖いけど電気を付ければ起こしてしまいかねないので耐える
こうしてベッドの前までたどり着いてほっと一息をついた
ここに至るまでの自分を思い出すと、傍から見ていたら挙動不審すぎて面白かっただろうな……
と考えると笑いが漏れてしまう……ただし声は出さないようにだけど
……なんか目覚めてきちゃったな……
布団に入ったところで寝られるだろうか
ふと、腕に何かを感じた
見てみると人の手……人の手！？
その手にベッドへ引きずりこまれる
朝起きてから考えてみると私はバカすぎて
あんなに｢ダイゴが寝ているから｣と気遣っていたくせに、同じベッドで寝るということが眠かったせいか頭からすっぽり抜けていた
誰もいないと思っていた自分の寝るベッドから突然……しかもあの時間帯に手が伸びて来てそのまま自分を引っ張るなんて恐怖でしかなかった
……結果｢寝られるかな｣なんて心配はまったく無用で気を失ってそのまま寝られたわけだ
朝目を覚ますと昨夜の体験がまず頭をよぎり、次にダイゴの腕の中であることに気がついた
そしてすべてが繋がった私は後でダイゴに1発パンチを入れてやろうと決心して今拳を握りしめている
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ykr - 初コメ失礼します！とても面白いです！ニヤニヤが止まりませんww更新頑張って下さい！応援しています！ (2017年4月6日 14時) (
レス) id: b4e64e3c42 (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - キララさん» 特に意識はしていなかったのですが……Sっぽくなってしまっていましたかね？wとにかくありがとうございます！頑張りますね！ (2016年10月31日 3時) (レス) id: 35275eedcc (このIDを非表示/違反報告)
キララ - ダイゴのＳぽいところが好きです！しゃもさん!頑張ってください。 (2016年10月23日 16時) (レス) id: 9e26f29030 (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - minokuさん» 素晴らしいだなんてそんな……拙い文章ですが楽しんでいただけているなら嬉しいです！更新頑張りますね！ (2016年10月7日 18時) (レス) id: 35275eedcc (このIDを非表示/違反報告)
minoku(プロフ) - しゃもさん» 初めまして！私もダイゴさんの小説を書いてるのですが、しゃも様みたいな素晴らしい小説が書けず苦戦しております笑！いつも楽しみに読ませて頂いてます！これからも更新頑張って下さい！！ (2016年10月6日 0時) (レス) id: 14d865179c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃも | 作成日時：2016年9月18日 0時
