１１９：暇 ページ22
硬直する私を他所にダイゴはそのまま私の手を引いて私を自分の膝の上に収める
ﾀﾞｲ｢で、何から話そうか｣
『……何からと言いますと』
ﾀﾞｲ｢ボクのことから話す？それともAのこと？｣
『まずこの体勢についてで』
ﾀﾞｲ｢一切の質問を受け付けません｣
『……』
こうなったら
『……だって……この体勢じゃ、ダイゴの顔見えないよ……』
なんつって！！恥ずかしい！！
嘘じゃないよ！！でもダイゴの心を揺さぶるにはこれしかないんだ！！
ﾀﾞｲ｢……しょうがないな、ソファーに移動しよう｣
『隣に座る？』
ﾀﾞｲ｢ああ｣
勝った、勝ったよ私！
ソファーに移動して座る
『で、なんでこんなに遅かったの』
ﾀﾞｲ｢元々これより長い予定だったんだよ｣
『決まってたなら言おうよ！？』
ﾀﾞｲ｢他所の地方に行くから結構長くなるって言ったと思うけど｣
『言ってた！確かに言ってたね！！』
ﾀﾞｲ｢寂しかった？｣
『夜しか眠れないくらいには』
ﾀﾞｲ｢……ボクはその程度なんだね……｣
『ごめんごめん嘘だよ……まあ普通に寝てはいたけどたしかに暇だった』
ﾀﾞｲ｢暇と寂しいは違うんじゃないかな……？｣
『寂しいというか……遅いから不安だったというか』
ﾀﾞｲ｢ごめんね、今度からはちゃんと具体的な日数を伝えるようにする｣
『わかればよろしい』
そのまま話は盛り上がる
とはいえダイゴの出張は結局仕事だから聞ける話なんてそうそうないわけで
ﾀﾞｲ｢で、Aは暇だったって言ってたけど、なにしてたの？｣
すぐ私の話になってしまう
『何……うーん……昼寝？』
ﾀﾞｲ｢8日間もずっと？｣
『えーっと……食べ物買い出しに行った……あ！』
ﾀﾞｲ｢？｣
『買い物に行った！あの……えーと……ド忘れしちゃった、四角いところ……』
ﾀﾞｲ｢もしかしてキンセツかい？｣
『そう！』
ﾀﾞｲ｢そうか、Aはキンセツ初めてだったよね｣
『うんうん、すごいね！屋上も気持ちいいところだった！』
ﾀﾞｲ｢風が気持ちいいよね｣
『焼きたてのパンをね、ミクリさんと食べたんだけど』
ﾀﾞｲ｢……ミクリと？｣
『うん？』
ﾀﾞｲ｢キンセツ、ミクリと行ったのかい？｣
『うん？』
ﾀﾞｲ｢2人で？｣
『うん』
ﾀﾞｲ｢……｣
顎に手を当てて考え込んでいるようなダイゴ
格好こそ悩んでいるようだけれど、その瞳にははっきりとした感情が宿っていた
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ykr - 初コメ失礼します！とても面白いです！ニヤニヤが止まりませんww更新頑張って下さい！応援しています！ (2017年4月6日 14時) (
レス) id: b4e64e3c42 (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - キララさん» 特に意識はしていなかったのですが……Sっぽくなってしまっていましたかね？wとにかくありがとうございます！頑張りますね！ (2016年10月31日 3時) (レス) id: 35275eedcc (このIDを非表示/違反報告)
キララ - ダイゴのＳぽいところが好きです！しゃもさん!頑張ってください。 (2016年10月23日 16時) (レス) id: 9e26f29030 (このIDを非表示/違反報告)
しゃも(プロフ) - minokuさん» 素晴らしいだなんてそんな……拙い文章ですが楽しんでいただけているなら嬉しいです！更新頑張りますね！ (2016年10月7日 18時) (レス) id: 35275eedcc (このIDを非表示/違反報告)
minoku(プロフ) - しゃもさん» 初めまして！私もダイゴさんの小説を書いてるのですが、しゃも様みたいな素晴らしい小説が書けず苦戦しております笑！いつも楽しみに読ませて頂いてます！これからも更新頑張って下さい！！ (2016年10月6日 0時) (レス) id: 14d865179c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃも | 作成日時：2016年9月18日 0時
