「策略 1-2」 ページ28
「嫌そうだな」
少し驚いたような口調でそう言われる。
「一応、カリムはアレでも王子様だ。玉の輿だぞ？」
「いやぁ…そういう柄じゃないというか…」
何と言っていいか分からず、頭の中で一つずつ単語を出しては消していく
そうして、口を濁らせ続けていると、とあるとんでもない提案を先輩は仰って来た。
「なら、俺と付き合うか？」
『ならおれとつきあうか』
ひらがな一つ一つを、頭の中に通して意味を考える。
『なら、俺と、付き合う、か』
文がつながった時、私は勢いよくお茶を吹き出しそうになった。
「えっちょっえっ？」
オウムの様に小さな声を上げ、同じ単語を繰り返して、もう一度聞き直す。
「今お付き合いって言いました？」
「あぁ、そうだが」
さらりと、何もおかしなことを言っていないという風に、答える。
「え、ちなみに…どうして？」
知らぬ間にハーレムを起こしてしまっていたのだろうか？
声を震わしながら、何度も問いを繰り返す。
「はぁ…お前はカリムがそう簡単に諦めると思っているのか？」
「他に男がいないのなら、とりあえず付き合えばいいだろと言うに決まっている」
淡々と言われるが、その説得力は段違いだ。
「…た、たしかに」
思わずコクコクと頭を動かして、頷いてしまう。
「だから俺と付き合えばいい。カリムも俺なら納得するだろう」
「な、成程」
実をいうと、頭が先ほどから上手く働いていない。
あまりな出来事にパニックを起こしているみたいだ。
先輩が私の手を取って、視線が絡み合う。
「どうする？」
「策略 1-3」→←「策略 1-1」ジャミル夢（リク感謝です！）
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ていていて(プロフ) - 飛鳥さん» ２にての話数が足りなくなってしまったので、3の方でトレイ先輩夢載せさせて頂きます…！お手数ですが3の方にお飛びください…！（再度のリク有難うございます…！） (2020年4月24日 0時) (
レス) id: 07fa99b89e (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - またトレイ先輩のリクエストで大変恐縮なんですが、主人公が怒られちゃうお話もし可能でしたらお願いしたいです…。 (2020年4月17日 2時) (レス) id: e991a9fa95 (このIDを非表示/違反報告)
タコのトランプ(プロフ) - とっても素敵なお話ばかりで切なくなったり背筋が冷えたり楽しいです！よければジャミル先輩のを書いてください！お願いします。 (2020年4月16日 18時) (レス) id: 27b3bc46a1 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ - 本当に最高のお話でした..！！読んでいると、切ない気持ちになりました！素敵なお話をありがとうございました(≧∀≦) (2020年4月12日 9時) (レス) id: 2ef73a5082 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ - あと、リクエストお願いしてもいいでしょうか..？可能であれば、レオナさんとのお話をお願いしますm(_ _)m (2020年4月11日 18時) (レス) id: 80b818e3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ていていて | 作成日時：2020年4月3日 0時
