第3話 ページ4
夢を視ている。
何の変哲もない日常生活を過ごしている時、ふとそう思った。
今の私には友達も居て、親しい人が沢山居て、家に帰れば両親と一昨日から実家帰りをしてきた兄が居る。
それを何故だか根拠も無く私は違うと思ってしまった。
きっとみんながこんな世界が来ると当たり前に思っていたと否定してしまっている自分が居る。
そんな想いとは裏腹に私は脚を動かし、見知らぬ人を友と感じる人と行ってもない学校から在る筈のない家へと帰宅する。
ただいまと言うとお帰りと初対面の筈の義姉と幼い甥と姪と居ない筈の兄が迎えてくれた。
不思議と泪か出てきた。
そんな私をみんながどうかしたのかと心配する。
私は、分からないけど幸せだと急に感じたからなのかもと笑いながら大丈夫だと返答する。
夕飯作りに行った義姉と母親から離れたくないのか一緒に台所に行ってしまった甥と姪。
リビングには私と兄だけ。
私はもしもの話しをする。
それは私にはとってとても実感のある様な話しのような無いような話しを兄に問うてみた。
吸血鬼が地上を支配して、それと同時に化け物が現れて、人間が沢山死んで、世界は滅亡してしまった話し。
優しく話しを聴いてくれた兄は、Aはパラレルワールドって信じるかい？と逆に問うてきた。
いや、私のは問いでは無かったのかもしれない。
うんと頷くと、それはここではない別世界で本当に起きている、起きてしまったことで、そこでAが生きているのかもしれないねと、否定もせず兄はそう言ってくれた。
納得してしまった。
じゃあ、と今度こそ問うてみた。
家族が力量では到底かなうことの無い吸血鬼に殺されてしまったらどうする？と言った。
兄は少し考えて、体験してみないと分からないけど初めはよくも考えずに復讐の道に走ってしまうかもしれない。でも、自分の性格からして、生き物は何時かは死んでしまうもの。死んでしまったのが早かっただけだと自分を納得させてしまうかもねと言った。
自分にもそうかもしれないとしみじみと思った。
同じだよと応えると兄はそうと笑った。
確かに……………………。
かなり冷静になった今、よく考えればあの人のことを恨んでるとか復讐したいとかさっきよりも思わなくなっている。
だって、遅かれ早かれ、生き物とは何時か死んでしまうもの。森羅万象を示している宇宙でさえ、出来たからこそには何時かは無くなってしまうもの。
じゃあここは何処
と言った時、もう現実世界だった。
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Roy(プロフ) - ｸﾛｰﾊﾞｰハートさん» 更新遅くて申し訳ありません！今までより少〜〜〜しだけペースをあげて更新していくつもりなので、気長にお待ち下さい！コメントありがとうございます(・ω・)ノ (2016年5月19日 18時) (
レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
ｸﾛｰﾊﾞｰハート - やっと続きが見れるんですね〜！どんどん続きを続いて下さいね！小説読みたいから続きが気になってしょうがないんです〜！(ToT) (2016年5月11日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
Roy(プロフ) - ROM民さん» あら〜、ご指摘ありがとうございます(=ﾟωﾟ)ﾉ今外しました！ (2015年11月28日 19時) (レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月28日 19時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Roy | 作成日時：2015年11月22日 22時
