第10話 ページ11
さっさとその場から立ち去ろうとするAを引き留める。
「ねぇ、Aちゃん。少し待ってて。」
「……………?」
フェリドは素早く目の前から居なくなると近くの
その悲鳴によって彼女はフェリドが自分に人間の血を飲ませようと企んでいるのだと気付き、顔を少ししかめる。
「お待たせ〜!」
サラリとした銀髪を月光が照らし、まるで天使のような悪魔な吸血鬼がにこやかに戻って来た。
「きっとこの子凄く美味しいよ。…そろそろ渇きを実感してきたんじゃない?」
フェリドの右手には9歳くらいの男の子が大粒の涙を流しながら、首を軽く締め付ける手を離そうと必死に
フェリドの
今宵は少し風が強い。
血の
「苦しそうだし、泣いてるよ。離してあげなよ。」
その言葉にフェリドはふふっと笑う。
「我慢はしなくても良いんだよ?
あっ! 足りないのか! じゃあ、もっと出すね……?」
男の子はもがいてる内にフェリドと眼があったのか、今は蛇に睨まれた蛙のように大人しくしている。
1本……もう1本と4本の細い血が集まりふた回り程太い血となって流れる。
さっきよりもハッキリと血の薫りが強くなる。
それでも尚彼女は冷たい眼をして、
「離してあげて。」
と言う。
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Roy(プロフ) - クローバーハートさん» 更新遅くて申し訳ありません!今までより少〜〜〜しだけペースをあげて更新していくつもりなので、気長にお待ち下さい!コメントありがとうございます(・ω・)ノ (2016年5月19日 18時) (レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
クローバーハート - やっと続きが見れるんですね〜!どんどん続きを続いて下さいね!小説読みたいから続きが気になってしょうがないんです〜!(ToT) (2016年5月11日 22時) (携帯から) (レス) id: d08ee1eb1c (このIDを非表示/違反報告)
Roy(プロフ) - ROM民さん» あら〜、ご指摘ありがとうございます(=゚ω゚)ノ今外しました! (2015年11月28日 19時) (レス) id: cff10b5516 (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、棲み分けにご協力お願いいたします。 (2015年11月28日 19時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Roy | 作成日時:2015年11月22日 22時