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少女に連れられ辿り着いたのは、本棚が壁一面に並んだ広間だった。
広間には私と同い年くらいの6人の男の子がいた。
1人は茶髪で片目を隠した男の子。
1人は赤茶髪に青い目の、背の高い男の子。
1人は黒髪に鋭い目つきの男の子。
1人は黒髪に青い目の、泣きぼくろのある男の子。
1人は茶髪に紫色の目の、仏頂面の男の子。
1人は金髪に眼鏡をかけた男の子。
その全員が、私と狼面の少女を見つめる。
「さて、君達は選ばれし7人だ！この城で願いの鍵を見つけ、なんでも一つ、願いを叶える権利が与えられた！」
「それ、さっきも聞いたよ」
茶髪で片目を隠した男の子がげんなりした様子で言った。
相当待ったのか、彼の横には本がいくつも積み重なっていた。
「これから君達には3月31日まで鍵探しをしてもらう。
この城にあるものは自由に動かしていいし、使ってもいい。
ただし、ルールが一つある。
この城が開くのは朝の10時から夕方5時の間。
夕方の5時までに鏡を通り、家に帰ること」
少女が厳しい口調でルールの部分を強調して言った。
夕方5時。今は学校から帰ってきて3時過ぎ。
休日は親がいるから来れないし、平日の2時間弱はこの城に来て、願いの鍵を探せるということだ。
「私から伝えることは以上だ」
「ねえ、ここって何？君は知ってるんでしょ？」
赤茶髪の青い目をした男の子が尋ねると、少女がきっ、とそちらを睨むように振り向いた。
オオカミ「”オオカミさま”だ。そしてここは鏡の城」
「っ…」
オオカミ「まあなんだ、まずは自己紹介なんかをしてくれていればいい」
「「「・・・・」」」
オオカミ「内気か！付き合ってられん、一度私は消えるぞ」
”オオカミさま”がドレスを翻し、ふっと煙のように消えた。
「ええっ！？」
「今の…マジ？」
全員がどよめく。
奇しくも”オオカミさま”の消滅で、その場の空気が和らいだのだった。
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和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (
レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました！ (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…！是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和日 | 作成日時：2023年1月27日 18時
