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スマイルは、理由があるんだ と口を開く。
Sm「俺、また転校することになってさ。高校から仙台に行くことになったんだ」
”また”という言葉に、スマイルの家族が転勤族であることは容易に想像できた。
Sm「親は高校からなら、一人暮らしを許すって言ってる。
でも一度も行ってない白尾学園に残ることは許さないって」
スマイルはずっとうつむきがちだったが、そこで顔をあげた。
Sm「新学期の始業式、1月10日から、俺は学校に行こうと思ってる。そうしたら、高校からも白尾学園に通えるから。
そこに、お前らがいてくれたら、心強いなって、思って」
途切れ途切れに話すスマイルが、平静を装いながら、その実どうしようもなく不安に駆られているのだと察す。
察したのは、私だけではなかった。
Na「…しょうがねえな!スマイルのために、一肌脱いでやるよ!」
Br「いいじゃん?白尾学園って、分かりやすいし」
Sha「でも俺、教室には行けそうにないんだけど」
Kn「保健室登校ってことで、保健室に集まるのはどう?」
Kr「いいじゃん!それなら教室に行かなくてもいいし」
スマイルが鼻をすん、と鳴らした。
Sm「…ありがと」
A「私も始業式があるから行けないけど、頑張ってね」
Sha「伽羅中って歩いて3、40分のとこだろ?
始業式終わったら校門で待っててくれよ。6人で迎えに行く」
Br「あ、それいいねえ!Aちゃんだけ仲間外れにできないもんね」
シャークんの案に、私は微笑む。
A「うん、待ってる」
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和日(プロフ) - アイビーさん» アイビー様、コメントありがとうございます。ワイテルズに興味を持っていただけて光栄です。作品の行く先を見守っていただければと思います。 (2023年2月2日 21時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 丸餅焼き林檎さん» 丸餅焼き林檎様、コメントありがとうございます。かがみの孤城が好きな方に楽しんで頂けて光栄です。完結まで定期的に更新予定なので、ご期待頂ければと思います。 (2023年2月2日 20時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
アイビー - かがみの孤城は前から見ていたけど、ワイテルズもこの作品でもっと好きになりました! (2023年2月2日 20時) (レス) @page35 id: c6900beb80 (このIDを非表示/違反報告)
丸餅焼き林檎 - コメント失礼します。元々の小説かがみの孤城がとても好きで何回も読み返してる時期もあったんですよ…なので好きな実況者様でかがみの孤城パロはとてもありがたいです…!是非体調などにも気をつけて更新頑張ってほしいです、応援してます。 (2023年2月2日 18時) (レス) @page34 id: 3de321a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
和日(プロフ) - 夜月さん» 夜月様、コメントありがとうございます。私もかがみの孤城に衝撃を受けてこのパロを書き始めました。楽しんでいただけると幸いです。 (2023年2月1日 15時) (レス) id: 5502199b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和日 | 作成日時:2023年1月27日 18時