90%対10%の君 (ページ10)

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朝、目に入ったのは薄暗い色の空

今日はゲームはやめとこう
脚本を書くとか、本を読むとか
荘園を散歩するとか
やれることは沢山ある

一日中部屋に籠るのもありだ
あれにあわなくてすむ

よし決めた、部屋にこもって脚本を書こう
そう思った瞬間

コンコンと2回部屋のドアをノックされた

ノックするのは写真家じゃない
あいつはノックせず入ってくるから

｢A、いるかしら｣

｢あ、ああ、ウィラか｣

声を聞いてわかった。

｢入っていいよ｣

｢失礼するわね｣

いきなりどうしたのかと思った
ウィラは朝、人の部屋に行くような人ではない
エマみたいなことはしないし
荘園の中では大人しいほうだろう

｢えっと〜……昨日のゲームのことでお話したくてね｣

昨日のゲームのことだったらしい

時計に目をやれば10時
あいつが来る時間だ

｢ウィラ、隠れて｣

｢えっあえうん……｣

急いでベットの下に隠れて
息を殺した

｢おはよう〜A!!｣

今日もめんどくさいほど明るくノックもせずに
私の部屋を見に来た写真家

｢ん?いないのかい?ここいがいさがしてもいなかったけど｣

ここ以外朝から探してたのか……

何故そこまで私に執着するのかはわからない

｢まぁいないならいないでいいか｣

そう言っておそらくまた荘園をまわりにいった
ドアをバタンと勢いよく閉めて

｢……ウィラ、いいよ｣

｢えーとなんで隠れたの?｣

｢見つかったらめんどくさいし｣

｢そ、そう｣

多分ウィラが驚いているのは

いきなり隠れたこと
写真家がノックもせずに入ってきたこと
普段とかなり写真家の様子がちがったこと

だろう

｢えーっと……｣

驚いて話が進まない

｢おちついて、ウィラ、ゆっくりでいいから｣

｢あ、うん｣

少し時間を開けて、落ち着いたウィラは

｢昨日のバグやラグは、ジョゼフが仕込んだものだったの｣

そういった

｢……は?ごめん何言ってるかよくわからない｣

｢えっと、説明すると｣

｢あなたと別れたあと、ジョゼフが、ゲームの判定室に行って
バグやラグが起きるよう調整していたのを見たの｣

そう言われて理解した。確かにそういうことするやつだ
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90%対10%の君をご愛読いただきありがとうございます

ｻｸ子です
90%対10%の君、合計2000hit越え、ありがとうございます
これからも更新頑張っていきますので
よろしくお願い致します