90%対10%の君 (ページ36)

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サバイバー以外、簡単に言っても可能性は沢山ある……
なーんてことは無く可能性は新ハンターしかない訳だが
でもサバイバーの部屋付近だよねあの部屋、それともまだ
認められてないだけでもう1人サバイバー候補がいるのだろうか
まぁ関係ないが要するに
｢今は部屋が足りねぇ、出てけ｣
ってことだな、そう脳内でまとめて荷物をまとめる
静かにまとめる、出ていくとは気づかれない方が好ましい
ここの優しき住人たちならきっとパーティーやらし始める

ここに来た時持っていた服を畳んでバックにしまい
同じく持っていたペンなどもしまう
脚本を書くのに愛用していたペンは荘園のものだ
少し片付けるだけでもう私の部屋ではないような気がした

部屋のドアからコンコンと音が鳴った、ノック音だ
誰かわからず、はーいと普段より少し低めの声で応答した
扉を開けてそこに居たのは私より身長が高くそれでいて細い
白い綺麗な髪を持った君だった、個人的に見ればおじいちゃんみたいな髪
客観的に見れば綺麗な白髪、表現が難しいが客観的に見るとしよう

｢あ、居たんだ｣

そう驚くようにして上から私を見た君は少し驚いていた
そしてさらにドアの隙間から私の部屋を見て驚いた

｢急に片付けなんかしてどうしたんだい?やっぱり変だ｣

｢気分で模様替えしては行けないの?
私の思考を君に読み取られることが不愉快だよ｣

｢声が低いのは?｣

｢元からだ、しいて言うなら君がうるさすぎて喉を痛めたかもね｣

｢……悲しそうな目をしているのは?｣

｢君の見間違いだね、それか私がスランプにかかったんじゃないか?｣

冷静に、少し悲しそうな声で聞いてくる君に対し
私はいつも通り、でも少し優しく答えた

｢……思い違いならいいけど｣

｢何を思ってたのか知らないけど用事あるから、帰れ｣

帰れという部分を強調して言ってドアを閉めた
何故君はそうも私を気にかけてくるのかね、私にはわからない

脚本用のノートの表紙に｢私の荘園ライフ｣と書いてノートに文字を並べた
一冊くらい許されるだろう、手紙の内容も書くために
手紙を見ようとすると２という番号の他に言葉が書いてあるのがわかった
さっきは見つけられなかったのに

脚本家様は既に荘園でやることを終わらせました

とだけ書いてあった