90%対10%の君 (ページ30)

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エミリーが戻ってきても質問は続いた
何を聞かれても彼に考えは見えなかった
聞かれたことといえば
気絶したのは私か、指示を出したのは私か
水に落ちたのは私か、ハンターを一時的に操れるというのは私のことか
とかそんなことばかりだった本当に何を考えているのだろうか

そんなことを考えているうちに質問は終わった

｢そうか、時間をとって悪かった、失礼する｣

彼の相棒である梟も彼も考えが読めないな
サラリと言って部屋を出ていってしまった

｢なんだったのかしら｣

エミリーも何がしたいのかよくわからなかったらしい
これじゃ、話をすると言うよりは質問攻めの方が正しいだろう
結局考えても結果なんてわからないけど、あんな終わり方をされると
気になってしまうものだ

数分して健康調査は終わった、異常はなくゲームへの参加許可もでた
また忙しくなるだろう、例えば写真……

｢A!健康調査は終わったい?結果は?ゲーム参加許可はでたかい?｣

エミリーの部屋から出ると廊下を写真家が走ってきて
３つほどの質問を一気にしてきた

｢あーもー!相変わらず落ち着きがないな君は!｣

もう、やめろと言っても聞かないことはわかっているので適当に返した

｢ゲームの許可はおりたし結果は異常なしだよご心配お掛けしましたー!｣

幼い子供かのような言い方で私は返した
その後、写真家に強制ゲームに連れ込まれたのは言うまでもない
ただ私も成長はする、前より写真家に対しての対策が上手くなった
チェイスもそれなりに長く続いたし、救助も問題なくできた
スキルを使うフェイントをかけたり、挑発をしたり
華麗に5連勝してみせた

｢くっ……腕を上げたねA｣

｢君に笑われたくないからな、はい5連勝したから
1日私の半径１m以内に入ること禁止｣

｢そ、そんなルールなかっただろ!!｣

｢どうせ君も勝ったらルールつけるつもりだっただろ｣

なんだかんだ私は荘園に馴染んできた、ある意味悪い馴染み方で

占い師の件は保留にした

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