90%対10%の君 (ページ26)

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問題はトレイシーの救助だ、自分のロボットで救助できたらいいが
ヴィオレッタのロボット狩りはすさまじい、おそらく無理だろう
そもそも先程から聞こえていた金のような音からして、ロボットはもう
持っていないと考える方が正しいだろう、考えてても意味ないし
行動した方がいいんだろうけどこの足じゃなぁ……
勝ちたいは勝ちたいしもう2人飛んでるわけだから、
救助した方がいいのはわかっている、
他にも解読してくれてるメンバーがいるのはわかっているが
それでも残り４つの暗号機をトレイシーが飛ぶまでに終わらせるのは
不可能だろう、トレイシーが飛べば残りは5人、引き分けも無理に近い
納棺師が救助に行くという手もあるが、意思疎通ができていない今
私が救助に行くと考えているだろう、となれば……わたしにできることは

｢……ということでお願いしていい?マーサ、私は解読を続けるから｣

迷惑をかけるがこれが一番なはず

｢なるほど、確認するわね、まず私は納棺師にAの現状を伝えに行く
そして納棺師が救助に行くように仕向ける、そしてAが
救助タイミングを見てスキルを発動、その後解読を続行
私は伝え終わったら救助まで解読に集中しポイントを貯めて
電話で銃を買う、そして救助後トレイシーの安全を確認できるまで
張り付いてトレイシーがダウンしそうになったり危険を感じれば
発砲……でいいかしら?｣

かなりややこしい指示だがしょうがない

｢ええ、頼んだわ｣

軽く返して解読に集中する
まずマーサが納棺師を見つけなきゃ意味が無いが
納棺師は幸いなことに定期的にメッセージをうってくれる
メッセージのおかげで位置がわかるし、メッセージの内容から
チェイス中ではない、ほぼこの作戦は上手くいく

ガチャりと音を立てて暗号機を終わらせ、向かったのは
電話機の元、そこでトレイシーのラジコンを購入した
解読はしていたからポイントはある、
これで2つ同時解読ができるわけだ、エマとウィリアムは
おそらく治療も兼ねて１つの暗号機を解読するだろう
残り３つの暗号機を、私２、エマ&ウィリアム１
で分けて解読する、これで通電まで行ける、そのあとはそのあとだ

上手いことマーサが伝えられたようで同時に、トレイシーの救助が
始まった