9人目のお客様 ページ9
慣れた手つきでエマのメイクを終わらせたあと
｢Aはお化粧しないの?｣
と聞かれた
｢私は朝化粧してきたからね｣
と返した
実際私は朝、化粧するのは恒例行事になっている
だから自分の顔に
化粧するのは慣れている
でも他人の顔に化粧するのは久しぶりだった
上手くできただろうか
｢とっても可愛いお化粧ありがとうなの!!｣
太陽よりも明るく、可愛らしく
笑うエマ
心配はいらない
だって私は化粧師だもの
人のお洒落を手伝うのが仕事
それはここでも変わらないから
｢じゃあ、マーサ達と合流しましょう｣
｢きっともう準備できてるのー!｣
｢マーサ、トレイシー｣
二人の名前を呼ぶとすぐに振り返った
｢ああ、早かったわね。
エマ、可愛くなったじゃない｣
｢えへへ!!ありがとうなの!!｣
そんな会話をしながら
ハンターをまった
｢おまたせ〜｣
｢あ、ヴィオレッタちゃん｣
トレイシーとヴィオレッタは仲がいいのか
思えばトレイシーはよくヴィオレッタの近くにいる
私が初めてここに来た日……つまり昨日も
ヴィオレッタの隣には彼女がいたと思う
｢トレイシー遅れてごめんなさい｣
｢いいのよ！いきなり頼んだのは私だし｣
ヴィオレッタ、実際に見ると
可愛らしいハンターだなと思った
｢今日は女子会か何かかしら女の子ばっかりね｣
ヴィオレッタがそう言って気づいた
確かにこのメンバーは全員女子だ
｢マーサが考えたんでしょ｣
トレイシーが言った
そうか、マーサか
彼女なら納得が行く
私は化粧師という仕事上
男性と関わりがあまりない
そんなすごい化粧師ではないわけだし
芸能事務所などで働いてたわけでもない
男性客なんて十人中一人いるかいないかくらいだった
そのせいか
私はこの荘園のゲームでは
カウボーイ……カヴィンとは違い
同性といると効率が上がる
そんな特性をもっていた
マーサはいろんなことを考えた上で
このメンバーにしたのね
私はここにきてからどれほどマーサの優しさに助けられたのだろう
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ｻｸ子(プロフ) - はいねこさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月30日 1時) (
レス) id: 70d2c1f1b5 (このIDを非表示/違反報告)
はいねこ(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！更新楽しみにしています、頑張ってください！ (2019年1月30日 1時) (レス) id: 0538ab7912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸ子 | 作成日時：2019年1月29日 20時
