43人目のお客様 ページ47
主は私にどうしたいかと聞いた
彼女の怒りは私に向かっている、なら私がそのままでいいといえば
荘園の主は私を雇っているだけであることから、そのままに放棄する
主の権限で強制なんてできないのだ、だから彼は私に聞いた
私は答えた
｢私が辞めます｣
確かに敵意を持った、けれど私が尊敬した先輩であった
彼女だって荘園での生活が好きだった、皆に慕われていた
荘園での生活の楽しさは私も知っていた
先輩は後輩ができると聞いて嬉しかっただろう
だが荘園入ってきたのは私だった、私が後輩だと
事故の原因になった女が後輩だと知った瞬間
彼女が持ったのは敵意だった、それだけの話
私が元々ここで雇われた理由は先輩の空きを埋めるためだった
彼女は確かにサバイバーとして活動できないが
化粧師としては働ける、彼女が戻った今私は必要ない
動けるからとかそんな理由で私が彼女の居場所を奪っては行けない
何より、私は先輩からあらゆるものを既に借りている
化粧師の座も化粧師としての信頼も全部元は先輩のものだった
レンタル期間は終了だ
私に残ったのは罪悪感だけだった
この話し合いからトントン拍子で話が進んだ
今私は先輩と話をするため先輩の部屋へ向かっている
主は悲しみながら許可してくれた
彼に私は感謝した、同時に記憶は消してくれと頼んだ
これから私はおそらく人生で1番の崖に立つ
先輩の部屋の前に立ちノックをしながらそう思った
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ｻｸ子(プロフ) - はいねこさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月30日 1時) (
レス) id: 70d2c1f1b5 (このIDを非表示/違反報告)
はいねこ(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！更新楽しみにしています、頑張ってください！ (2019年1月30日 1時) (レス) id: 0538ab7912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸ子 | 作成日時：2019年1月29日 20時
