24人目のお客様 ページ25
カツカツと足音を鳴らして、エマの手を握って
広く長い廊下をただただ走っていた
時には窓を乗り越えて、時には板を倒して
まるで、ハンターと鬼ごっこするみたいに
でも後ろからおってきているのは、ハンターじゃなくて
同じサバイバー、人間、
なんでこうなったの?ああ、私が彼を怒らせたんだっけ……
少し前のことを思い出す
｢……はぁ?愛は届かない?｣
足が震えた、怖くて動けなかった
｢何も知らないくせに、知った顔して僕とエマのことを語るな!!｣
彼はそう言った
次の瞬間こちらに走ってきた
どうにかしなきゃ行けないと思って
なんとか足を動かした、エマの手を握って
彼から逃げなきゃと、そう思ったから
……ああ、そうだった
だから今こうなってるんだ
私は彼を否定した
だから彼は自分が正しいんだと認めよさせようとしているんだ
｢A!!こっちなの｣
エマが突然私の手を引っ張って走った
目の前には最初入ってきた入口
知らないうちに一周してたみたい
急いでバタンと扉を閉めて
私達は走った、館内に戻ってエマの部屋に逃げ込んだ
息を切らして、恐怖から一時的に開放されたこともあり
私はその場で眠ってしまった
目が覚めると目に前にいたのはエマ
｢あ、よかったの!!｣
あの後ピアソンは館内でレオに怒られて
現在はすっかり大人しくなっているらしく
先程謝ってきたそうだ
｢そんな……私もひどいことしたのに｣
｢Aはいいの!!私を守ってくれたの！｣
｢エマ……｣
太陽のように、いや、太陽よりも暖かく笑うエマ
彼女は天使とでも言おうか、この笑顔はなんと表せばいいかわからない
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ｻｸ子(プロフ) - はいねこさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月30日 1時) (
レス) id: 70d2c1f1b5 (このIDを非表示/違反報告)
はいねこ(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！更新楽しみにしています、頑張ってください！ (2019年1月30日 1時) (レス) id: 0538ab7912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸ子 | 作成日時：2019年1月29日 20時
