22人目のお客様 ページ23
泥棒、ピアソンさんだったかな
あまりいい噂は聞かない、最近よく聞くのは
ピアソンはエマが好きだとか、そんな噂
エマはきっと後ろにピアソンがいることに気づいている
嬉しそうにはしゃいでいるのは演技で、よく見れば
指をからませていたり、目を下にむけたり、後ろを気にしてたり
いつものエマとは違う、私に心配をかけないように
無理してたのかな……
｢エマ｣
私はエマの手をひっぱって、室内マップのこのステージでも
それなりにみはらしがいい所、つまり、中庭に走った
ここに向かう途中もきっとピアソンさんはついてきていた
そしてエマは、ピアソンさんに気づいていた
私がもっと早く、彼の存在に気づいたなら、
エマにこんな無理させなかったのに
エマに、心の中で、ごめんなさいと謝り続けた
エマの手は少し、震えていた
｢A……?いきなりどうしたの……?｣
声を少し震わせながら
心配はかけまいと、彼女は笑った、でも
私が握っている手は、まだ震えている
｢ピアソンさん、なんでついてきているんですか｣
中庭まで走ってきて、息を切らしながら聞いた
走っている時気づいた、人からの視線って
意外とわかりやすい、近くにいる私も怖かった
他の人からの視線は怖くないのに
それだけ彼のエマに対する思いは強いのだろう
そして今も、もちろんついてきているから
答えはすぐにかえってきた
壁から姿を見せてきた
そして彼は言った
｢だって、エマと僕は結ばれる運命なんだ
離れる意味なんてないだろう?｣
その言葉を聞いて、心の声が漏れた
｢最低｣
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ｻｸ子(プロフ) - はいねこさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月30日 1時) (
レス) id: 70d2c1f1b5 (このIDを非表示/違反報告)
はいねこ(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！更新楽しみにしています、頑張ってください！ (2019年1月30日 1時) (レス) id: 0538ab7912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸ子 | 作成日時：2019年1月29日 20時
