15人目のお客様 ページ15
ヴィオレッタからの招待で
荘園の中庭へむかっている
｢お茶会か〜……｣
私は荘園に来る前から
お茶会などしたことがない
誰よりも
ザ、女子
って生活してそうな仕事なのに……
もしかして私って女子力ない……?
｢だってだってエマとか……庭の世話して
笑ってる時の笑顔なんて、いかにも女子だし｣
エマの笑顔は花のように可愛い
｢マーサはかっこよくて優しくて……｣
マーサは太陽のように暖かい
｢やっぱり私って……｣
独り言をブツブツと言って歩いていると
後ろから声をかけられた
｢A、どうかしたか?独り言なんて珍しいな｣
驚いて後ろを見てみれば
そこに居たのは
カウボーイのカヴィン
｢お、驚かせないでよカヴィン｣
｢名前を覚えてくれるのは嬉しいな｣
｢独り言なんてどうかしたか?悩むのはよくねーぞー?｣
｢カヴィンには関係ないことよ｣
実際関係ない
だって男のカヴィンに何言ったって無駄だし
私、男性は苦手なのよ
｢冷たいねぇ……Aは女子力高い方だぜ?｣
｢聞いてたのね!!?｣
なんということでしょう
独り言を聞かれるなんて
恥ずかしすぎるわ
エマたちならまだしも
カヴィンよ?最悪ね
｢悪い悪い、だが実際お前は女子力高いほうさ
そんなこと言ってたらエミリーなんて
男だぜ〜?｣
｢……悪いことは言わないわ、ここから早く立ち去りなさい｣
｢いきなりアニメっぽいセリフ言ってどうした?｣
私に見えていたのは
カヴィンの後ろからやってくる
エミリーの姿だった
ハッとした表情で
後ろを振り向いたカヴィンは
エミリーを見た瞬間逃げていった
｢カーヴーィーン!!?｣
エミリーが怒ってカヴィンを追いかける
もう何が何だかって感じだけど
悩みも吹きとんだし
結果オーライね
いいとするかー……
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ｻｸ子(プロフ) - はいねこさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月30日 1時) (
レス) id: 70d2c1f1b5 (このIDを非表示/違反報告)
はいねこ(プロフ) - 初めまして！読ませていただきました！更新楽しみにしています、頑張ってください！ (2019年1月30日 1時) (レス) id: 0538ab7912 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻｸ子 | 作成日時：2019年1月29日 20時
