誕生日策戦 ページ7
あ「ちゅやさん。」
Aと中也は、
いつものように少し話をしつつ、
次の任務の書類を作っていた。
中「ん?」
Aの声のトーンが真剣だったため、
中也は手を止め、Aの方を見た。
あ「私、明日誕生日。」
中「プレゼント、ちゃんと用意してんぞ?」
あ「それはありがとう。
でも、他におねがいがあって...」
口篭るAに中也は、
中(まさか、告白なのかァ?!)
と、内心ドキドキしながら冷静に返事した。
中「なんだよ、言ってみろ。」
その言葉にAは、少し頷き、意を決し、
顔をあげ、言った。
あ「夜、一緒にご飯食べに行かない?」
中「..................」
あ「ちゅやさん?」
中也は止まった後、
心なしかしょんぼりした顔をした。
中「...いいぞ。」
中也は一言だけ答え、静かに仕事を再開した。
Aは
口を開けぽけっとした顔をしている。
そして、ハッとして書類を持ち、
あ「この書類届けて来るね。」
と、部屋を出た。
中也は1人になると、ぶつぶつと呟きだした。
中「告白じゃなかったじゃねェか...
何期待してんだよ、俺...
でも、普通に嬉しい...
どんな服で、行くのがいんだろなァ?」
その頃Aは、廊下の端にいた。
あ「私、嫌われてる!
なんか悲しそうな顔された!
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!」
ガンガン!ガンゴンダンガン!!!
Aは叫びつつ、壁に頭を打ち付けた。
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作者名:鮭々 | 作成日時:2020年3月6日 18時