エピソード２６ 調査兵団社 ページ39
「あ、A？」
「あ、ハンジ？」
久しぶりに会った。
あれから一年たっただろうか。ハンジが自動販売機でコーヒーを買っていると、偶然後ろにAが並んだ。
「久しぶりだね！」
「うん！元気だった？」
「もちろん！Aこそ足は大丈夫？」
「一年前の話だよ？あのときはありがとね」
Aは笑いながらハンジにお礼を言った。
その後、ふたりは誰もいない公園のベンチに座って、話をしていた。
「リヴァイとどうなの？どこまでいった？」
「え、どこまでって…
一番遠くて、隣の県までかな？」
「隣の県って…」
ハンジはがくっと肩を落とした。
「そうじゃなくてねA…
手は繋いだ？抱き締めてもらった？キスは？
夜はまだなの？」
ハンジが一息にそう聞くと、Aはぶわっと顔を紅くした。
「は、はあ！？ま、まだに決まってるじゃん！
付き合って一年しかたってないんだよ！？」
「まだなの！？キスも！？」
「い、一回だけ…」
「ほぇ〜！」
ハンジは驚いたように感嘆した。
「リヴァイって、結構奥手なんだ…」
「え、そうなの？
けっこう積極的だと思うけど…」
「…A、もしかしてこういうの初めて？
最近の子は、会ってその日に付き合ったりするもんだよ？」
「え、マジで？」
「ブッ！Aその顔…！」
Aは引いたような表情を見せた。それがハンジのツボにはまったようだ。
「いやぁ〜Aおもしろいねぇ…
リヴァイと正反対っていうか…」
「そ、そうかな？」
「そうそう。リヴァイってさ…」
「おいクソメガネ」
ハンジの後ろから声がした。低音で、地を這うような声だ。
「あ、リヴァイ！今あんたの話してたんだよ！」
「てめぇ…会議さぼってどこ行ったかと思ったら…」
リヴァイはハンジの襟を掴んだ。
「ちょ、ちょっとリヴァイ！」
「うるせぇ。早く行くぞ」
「へいへい…
じゃあねA！」
「あ、うん。バイバイ…」
Aはキョトンとしながらハンジに手をふった。
Aが見えなくなると、リヴァイはハンジから手を離した。
「…あれ？リヴァイ、ネクタイ変えた？」
「…………」
あ、図星か…
「もしかして、Aから？
リヴァイ、そんな高いの買いそうに無いもんねぇ？」
「うるせぇ…ちょっと黙ってろ」
「はいはい」
「はいは一回だ」
ビシッと肩を叩かれた。
…全く、そんな暴力的だったらAに嫌われちゃうぞ？チビ。
ハンジは心のなかで、こそっと毒を吐いた。
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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