〃 ページ31
「はい、持ってきたよ〜」
Aはそっとリビングの扉を開けた。
リヴァイはぐったりと、ソファに座って項垂れていた。
Aはテーブルに紅茶を置いた。
「…大丈夫？」
Aがそう聞くと、リヴァイは自分の右をポンポンと叩いた。
Aは少し戸惑いながら横に座った。
Aとリヴァイの体が少しくっついている。
…うわぁ…初めてこんなに近づいたかも…
「……少し疲れた」
下を向いたままのリヴァイに、Aはそっか…と頷いた。
「……ふぅ…」
リヴァイはため息をはいた。
そして、
「あっ……」
Aの体に、身を授けた。リヴァイの重心がAに傾いた。
Aの左側がリヴァイと密着している。
ぱっとAの頬が紅くなった。
すると、
「………すぅ…」
少しすれば、Aの左側から寝息が聞こえてきた。
Aが左を見ると、リヴァイが目を閉じていた。
胸が定期的に動き、眉間のしわも無くなっている。
…あ、寝てる…
「…リヴァイ、穏やかな顔して…」
こんなリヴァイの顔見たことない…
Aはつい、リヴァイの表情を見つめていた。
「リヴァイ…リヴァイ…」
Aは少し揺れてみたが、リヴァイが起きる気配はない。
リヴァイは寝てるけど、初めて密着している。
Aの心臓は、リヴァイが起きてしまうと思うくらいドキドキしていた。
…この際だ。少しだけ…少しだけ…
Aはそう思って、体をリヴァイのほうに向けた。
そして、
「……………」
そっとリヴァイの肩を抱き寄せた。
リヴァイの体はことっとAに傾いた。頭をAの肩に置いている。
……あったかい…寝てる人って、こんなにあったかいんだ…
Aはその心地よさに、うとうとしてしまった。
…って、寝ちゃだめだって！
Aは自分のやっていることに気づき、ぱっと肩の手を離した。
「…あれ？」
手は離したが、体は離れない。
Aは不思議に思った。そして、ふと自分の腹部を見た。
…あ、リヴァイ…
リヴァイがAの腹部の服を、ぎゅっと掴んでいた。
「…もう…」
Aは柔らかく笑って、もう一度リヴァイの肩を抱き寄せた。今度は寝ているリヴァイも、Aにすり寄ってきた。
…こんなリヴァイ、初めて見た…
やっぱり私、リヴァイのこと好きだなぁ…
Aは改めてそう感じた。
エピソード２０ 独り暮らし中→←エピソード１９ 独り暮らし中
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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