〃 ページ28
ピンポーンと、インターホンが鳴った。
「は、はーい！」
Aが玄関の扉を開けると、
「悪いな、連絡も入れなくて…」
リヴァイが立っていた。
黒いジーンズに、手が半分ほど隠れる袖の長い黒のVネックを着ていたリヴァイ。彼の細身がよく生かされたコーディネートだ。
Aは初めて見るリヴァイの私服姿に、思わず見とれてしまっていた。
Aははっと我にかえり、リヴァイを中に入れた。
するとリヴァイは、Aを見て言った。
「…お前、本当はどこかに出かけたかったのか？」
「え？」
きっとリヴァイは、Aの服を見て言ったんだろう。
長袖の白いワンピースに、黒いニーハイソックス。さすがに家で着るにはおしゃれだったかも…！
「い、いや…そうじゃないのリヴァイ…
別に私は、出掛けようとしてたわけじゃなくて…普通にリヴァイと……」
Aは頬を紅くしながら、どんどん口ごもっていった。
は、恥ずかしい…何かすごい恥ずかしいよ…
Aの目がうっすらと潤んだ。
すると、
「…なら、ちょうどいい。
エルヴィンからサーカスのチケットをもらった。
ちょっと行ってこねぇか？」
その言葉を聞いたとき、Aの顔はぱぁっと晴れた。
「え…いいの！？」
「出掛けてぇんだろ？
チケットも誰かに譲る予定だったが、お前となら行ってやってもいい」
リヴァイはそう言った。
Aはそこで跳び跳ねるくらい嬉しかった。
ふたりは街に行って、サーカスを見てきた。
そして今は、近くのそば屋で、ふたりはざるそばを食べていた。
リヴァイは食べ終わったが、Aの皿にはまだそれなりの量が残っている。
「…具合でも悪いのか？」
「え、なんで？」
「そばがあまり減ってねぇ…」
リヴァイは心配そうに言った。
「そう？これくらいが普通だと思うけど…」
Aは首を傾げて、そばをすすった。
…そういや、普通の女の食事はあんまり見ねぇかもな…
リヴァイはAを見て、ふとそう思った。
…ハンジのやつは、普通に俺たちと同じくらい食う。
…ペトラも腹いっぱいとか言いながら、食べ残しを食べていやがる…
女ってのは、本当はこんな少食なのか…
「……あの、リヴァイ…
あんまり見られると、ちょっと食べにくいかも…」
「あ、悪い…」
リヴァイはぷいっと目線を反らした。
Aも少しだけ目線を反らし、そばをすすった。
リヴァイはAが普通の女だったことを、少しだけ嬉しく思った。
エピソード１８ 独り暮らし中→←エピソード１７ 独り暮らし中
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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