〃 ページ21
Aが恐る恐る振り返ると、あの巨人が岩を持っていた。軽く直径３メートルはある。
「う、嘘でしょ！？」
「ガァァ！」
巨人は勢いよくAに向かって岩を投げた。
Aはとっさにしゃがんだ。そのとき、Aは頭に痛みを感じた。
岩はAを大きく越えた。
「…ちょっと待って…ねぇ！」
岩は民家を壊し、マルクを繋いでいるところに落ちた。
Aは完全にパニックに陥った。
なんとか巨人から逃げながら、Aは角を曲がった。
Aはがくっと膝を折った。
「…もう駄目だ……」
Aの目の前には、道一杯に広がった大きな岩しかなかった。
「ここに来て、馬も失うなんて…」
Aは絶望した。
仲間もいない。馬もない。ここで巨人と戦う力もない。勇気もない。
そんなAに、ズシンズシンと大きな足音が近づいてきた。
「…………」
Aはもう逃げなかった。頭がぼーっとしている。
どうやら、さっきの岩の破片が頭に当たったらしい。傷が焼けたように熱かった。
…もう帰れない…
そう思うと、自然に涙が出てきた。
向こうから、大きな大きな人影が見える。
……巨人だ。巨人がAに向かって歩いてくる。
「あっ……」
Aの膝はガクガクと震え、そこから何も動けなかった。
…こんなの、あの夢みたいだ…！
そう思ったAは、思い出した。
……嫌だっ…やっぱり死にたくない！
Aは震える足を何とか動かした。
「に、逃げなきゃ！」
Aは全力で巨人から遠ざかる。頭の傷なんて、もうどうでもよかった。
が、巨人も黙ってはいない。唸り声を上げてAを追いかけた。
「ハァ…ハァ…」
たったの１００メートルくらいしか走っていないのに、Aは限界だった。
今になって、頭から血が流れてきた。
そんなとき、
「……うわっ！」
何かに躓いて転んでしまった。
Aが足元を見ると…
「…ああ…もう…」
…兵士の亡骸だった。
巨人はすぐに追い付き、Aをつまみ上げた。
「ウ…ア〜」
巨人はAを目の前に持ち上げた。
Aの目から涙がこぼれる。
…嫌だ…死にたくないよ…！
ロロと約束したのに…！
「…―て…」
…まだやってないこともたくさんあるのに…！
やり残したこともあるのに…！
「……けて…！」
…本当は謝りたいのにっ…！
また会いたいのにっ…！
「…誰か…助けて…！」
…会って話がしたいのにっ！
本当は好きなのにっ！
「助けてっ！！誰か！！」
…助けてリヴァイさんっ！
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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