エピソード２ 訓練兵団 ページ3
それは、Aが立体起動装置の訓練中の出来事だった。
「…っ！！」
木の間を飛んでいる最中、Aは左脹ら脛を攣ってしまった。
Aはあまりの痛さに声を失い、真下へ落ちてしまった。
「い、痛いっ…！痛いっ！」
Aは地面で痛みに苦しんだ。
しかも、最悪なことにまわりには誰もいない。皆、下手なAを置いて先に行ってしまったのだ。
「痛いっ…はぁはぁ…痛いよっ…！」
Aの脹ら脛はまだ痙攣している。今は痛みをただ耐えていた。
Aは自分の下唇を噛んだ。すぐに鉄の味がした。
「っ〜！！」
が、痛みは治まることを知らない。
Aは激痛で背を反り返らせた。大きく反れた背中にも痛みが走る。
とうとう瞳から、涙がこぼれた。
「…誰かっ…！」
精一杯の小さな声で呼び掛けた。
そのとき。
「あれ？そこに誰かいるの？」
空から声がした。
すると、誰かがすとっと地面に降りてきた。
「え、どうしたの！？」
その人は倒れているAに駆け寄ってきた。女……だ。
Aは無言で自分の脹ら脛を指差した。
「あちゃあ…ひどい攣り方してるね…
すっかり筋肉が固まってるよ…」
「痛っ！！」
「ごめんごめん！」
女はAの脹ら脛をちょんと触った。
Aに激痛が走る。
「大丈夫？
足伸ばすよ…痛いと思うけど、我慢ね…」
「えっ…」
「あ、こら！擦らないの！
肉離れになる可能性があるから…」
女は脹ら脛と反対の方向に、Aの足を伸ばした。
「どう？少しは楽になった？」
「ありがとうございました！」
女はよし！と立ち上がった。
そのとき、ジャケットのエンブレムが見えた。
それは…
「ちょ、調査兵！？」
「あ、うん」
女はハハッと笑った。
そういえば、調査兵も訓練してるって言ってたっけ…
「えっと…自己紹介がまだだったね！
私はハンジ・ゾエ！よろしく！」
「私はAです。訓練兵団所属の…」
「よろしくねA！
…というか、立てる？」
「……すいません…」
「だよね〜」
Aの足は痙攣は終わったものの、動いてくれない。
Aは立ち上がることさえもできなかった。
「よし！私がおんぶしてあげよう！」
そう言って、ハンジは無理矢理Aを背に乗せた。
「ちょ、ハンジさん！」
「ハンジでいいよ！堅苦しいし！
しっかり掴まってね！」
「ちょっとっ…！」
ハンジはそのまま全速力で森の出口に向かって走り出した。
これが、Aとハンジの出逢いだった。
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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