エピソード１３ 訓練兵団 ページ20
「……はっ…」
Aは目覚めた。まだ夜は明けていない。
Aはさっと立ち上がり、辺りを見渡した。
「……ふぅ…」
運良く辺りには何もいなかった。
…帰らなきゃ……
Aはすぐ馬に股がった。
体に力が入らず、上手く馬を操れない。
Aは一旦馬を止めた。
「…平原は駄目だよね……街跡に行こうマルク…」
Aは力を振り絞って、もう少し馬を走らせた。
街跡に来た。そして、ボロボロになった民家の中で隠れるように休んでいた。
「日が上ってくる…」
辺りがだいぶ明るくなってきた。そろそろ巨人が動き出すころだ。
…夜まで待つしかないか…
Aはため息をついた。
ドシンッ！
外から、とても大きな音がした。
Aは割れた窓から、そっと外を覗いた。
……巨人だ…
一体の巨人が、道を走っていた。
だが、何かがおかしい。
「あっ！」
巨人の前には、馬に乗った兵士がいた。
つまり、兵士が巨人に追いかけられているのだ。
長い時間走っていたのだろう。兵士の馬は疲れきっている。そして、兵士の腰には立体起動装置がない。
「…このままじゃ追いつかれちゃうっ…」
Aは迷っていた。Aの腰には立体起動装置が残っている。
…今なら助けられる！
「っ…」
だが、脚が動かない。指が動かない。膝が震える…
「あっ！」
とうとう兵士の馬は止まった。
兵士は急いで馬から降り、走り出した。
だが、巨人の足に人間が勝てるはずがない。
「っ……よ、よし！」
Aの指はやっと動いた。そして、ブレードを構えて窓から向かいの建物にアンカーを刺した。
そのとき。
「…うわぁぁっ！！」
凄まじい悲鳴が響き渡った。
Aはとっさに外に出て、一番最初に見えたのは…
「離せーっ！！」
巨人に掴まれた兵士がいた。
Aは覚悟を決め、巨人の足首にアンカーを刺した。
そして…
「っ！！！」
勢いに任せて回転し、足首を削いだ。
「アアア〜…」ﾊﾞﾀﾝ!
巨人は大きな地響きを起こして、地に倒れた。
Aもバランスを崩して地面に落ちた。
すぐに起き上がって兵士を助けに行った。
「そんなっ……」
巨人の手には、兵士の下半身が握られていた。
…遅かった…助けられなかった…！
「ウ…アア…」
巨人が立ち上がった。足が再生してしまったのだ。
…まずいっ…逃げなきゃ！
Aは必死に逃げ出した。マルクのいるところに向かって。
…角を曲がれば…！
「ガァァ！」
後ろから凄まじい雄叫びが聞こえた。
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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