〃 ページ18
「ねぇロロ！どうしたの！？」
Aはやっとの思いでロロに追い付いた。
ロロは前を真っ直ぐ見つめたまま言った。
「あれ、人間じゃない…」
ロロの目は、かなりおよいでいた。
こんなロロを見るのは、皆初めてだった。
「ロ、ロロ？」
「あれ、きっと巨人や…！」
ロロは信じられないことを言った。
…きょ、巨人！？
教官は、ここに巨人はいないって…！
「巨人なんて見たことないけど、うちは分かる…！
おかしい…ローゼの付近にいたのに、あの大きさはおかしい！」
ロロは震える手で、ブレードを引き抜いた。
「ロロ、落ち着いて！」
「あっ…ご、ごめん…」
ロロは我に帰り、ブレードを腰に戻した。
「…そうだA。煙弾を…」
「あ、うん！」
Aは空に向けて、緊急煙弾を撃った。
あれから３０分は走っただろうか。ちょうど高い木があって、隠れるには丁度良いところだった。
すると、向こうから今度は馬に乗った兵士が見えた。
「ロロっ！ロローっ！」
兵士は大声でロロを呼んだ。
ロロは班を率いて、兵士を迎えに行った。
「よかった！無事やった！
どうやった？向こうは……」
「ハァ…ハァ…」
「…とりあえず落ち着いて」
Aは自分の水を兵士に持たせた。
兵士はありがとうと言って、一気に喉に流し込んだ。
「……巨人が…ハァ…いた…」
「やっぱり…」
「それで…２班が壊滅した…！」
「２班が！？」
その場にいた全員が驚いた。
２班は、一番ローゼに近い道を進んだ班だ。
「俺が行ったときは、もう馬しかいなかった…
地面にはたくさんの血痕があって…」
「も、もういい…
とりあえず、ここは危険や…
すぐにシガンシナ区に……」
ロロがそう言った直後だった。
「待て…うめき声が…！」
兵士がそう叫んだ。
Aはじっと耳を済ませた。
……この音…あの夢で聞いた…！
「巨人が来る！もうすぐ側にいるから、早く………！」
Aが言い終えないうちだった。
「あっ…」
Aの目の前にいた兵士が、ぱっと消えた。
「待って…ねぇ、ちょっと…」
荒い息が聞こえる…辺りが生温い…
…あ、危ない……
そして、数秒後。
「ウァァ……」
目の前に、口元にべったりと血をつけた、巨人が出てきた。
「Aっ！」
ロロはAの馬を叩いた。
マルクは勢いよく巨人と反対のほうへ駆け出した。
Aが後ろを振り向くと、そこには誰もいなかった……
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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