エピソード９ 訓練兵団 ページ13
あの日から２週間ほどたった。
Aは一度もあの水路を訪れることができなかった。
『謝る』あのときはそう言ったが、結局謝るどころか会うこともできなかった。
そして、今は技巧の自習をしていた。
「いや〜あと２ヶ月か〜！」
Aの横にはローランスがいる。
あのときからローランスは、Aの良き相談相手となったのだ。
「どうする？あと２ヶ月でここ出るんだぜ？」
ローランスが言いたいのは、きっとAとリヴァイのことだ。
あと２ヶ月で嫌でもここを出なくてはならない。もう水路では会えないし、Aにとってリヴァイは上司となるのだ。
「う〜ん…わからないなぁ〜」
「…お前、本当に調査兵団社に入るのか？」
ローランスはAの様子を伺うように言った。
Aはゆっくりと頷いた。
「ローランスは憲兵団社志望でしょ？成績良いから行けるって！
私は今の成績じゃ、到底上位にはなれないし…」
Aは力なく笑った。
Aか得意なのは射撃。だが、立体起動が苦手では調査兵としても…
「調査兵も簡単ではないと思うんだけどね…」
ローランスはそんなAを見て、励ますように言った。
「そうだな…やっぱり上手い人に教えてもらうのが一番だと思うけど…」
「ローランスはやだ」
「え、マジ？俺以上に教えるの上手い人いないけど？」
「いるし！バーカ。
……あいたっ！」
ローランスはAの額をぺちっと叩いた。
しばらくして、ローランスは言った。
「…なんか最初と印象変わったな」
「私？」
「うん。最初は愛想のないやつだと思ってたけど、最近は普通の馬鹿だって思えてきた」
「嬉しくない…」
だけど、本当はA自身も驚いていた。Aとローランスは歳も離れていて、性格も全く違うのに一緒にいるととても楽しかった。
…なんか、３年目になって同期の良さがわかった。
「…俺、訓練兵団出たら結婚するんだ」
「彼女さんと？」
「言ってなかったっけ？
エナって言うんだけど…」
「知らなかったなぁ〜」
おめでとうとAは言った。
すると、ローランスはクスクスと笑いだした。
「…どうしたの？顔に何かついてる？」
「いや！
やっぱり、リヴァイ兵長と反応が違うなーって思って！」
「はぁ！？」
「だから！俺じゃ怒らないのに、リヴァイ兵長は……！」
「あー！もううるさい！」
Aはげしっとローランスの脛を蹴りあげた。
Aにとっては久しぶりの楽しい時間だった。
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蒼李(プロフ) - カナさん» はいそんな感じです(笑)すいません、小説にできなくて… (2014年11月7日 20時) (
レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 蒼李さん» ありがとうございます！！コミックと同じですね！！ (2014年11月6日 16時) (レス) id: 89cb74bfc3 (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» リヴァイが小さいとき、一緒に暮らしていたといわれていますが、まだくわしくはわかっていないんです…(コミック派なので…)ですから、ケニー的には『自称リヴァイの父』リヴァイ的には『何か危ないおっさん』って感じにしようとしていました(笑)この程度です！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - カナさん» ああっ！忘れていました！(泣)本当に申し訳ございません！(泣)では、こちらで…。(ネタバレ)原作は読んでいらっしゃいますか？ケニーは原作でも登場します。『切り裂きケニー』と呼ばれています。大量殺人鬼なんです。 (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
蒼李(プロフ) - まりあさん» ありがとうございます！まりあさんにはいつも助けていただきました！感謝が尽きません！本当にありがとうございます！また次のお話で会えることを願っています！ (2014年11月5日 23時) (レス) id: d7cdcb1c5d (このIDを非表示/違反報告)
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