セイフク期限【Soya I】

Limit 16 ページ16

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___「おはよ」


『…はよ、』




いつもと変わらない朝、なはずなのに。


どこかよそよそしいA。


平然を装っているけど、全然隠し通せてない。




「なんかあった？」


『なんか？！いや、何も？！』




何かあったのか、


例えば、




「おはよ、がりさん、A」


「っわ！さくちゃんびっくりさせないで！」


『おはよー、さくちゃん』


「あ、ねえねえ、昨日のデートどうだった？がりさんが気にしてたよ」




さくちゃん……！


余計なこと聞かなくていいから！




『へ、そーやが？……てか、デートじゃないから』




目を丸くしてぱちぱちと瞬き、


慌てて否定して、さくちゃんを睨みつける。




「ふーん、告白とかされちゃったりして？」


『されてないし！さくちゃんうざい』


「ひどくない？！」


「……確かに、最近のさくちゃんうざいね」




だよねー？とAと顔を合わせたけれど、すぐにぱっと、逸らされる。


俺、なんかした？




「やっぱりなんかあったでしょ、」


『ないってば！』


「んふふ、」




軽い言い合いになる俺とA、その様子を見て楽しそうに笑うさくちゃん、


ほんと、好きだよね、俺とAの様子を眺めるの。




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