何回だって君に。【青】

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まともなお話書くの久しぶりすぎて訛ってます…ご了承ください…


｢えー、Xが〜｣


好きな数学の授業

眠気は吹っ飛びつらつらとノートに書き写す

…横で、最近の僕の変な行動を書き出していた



たしかに最近は｢忘れたの？！｣なんて言われたり、忘れ物が増えた


でも元々そんな感じだろう、と言われてしまえば返す言葉もなく



こ｢……なんで思い出せないんだろう｣



ポツリと言葉にしたと同時に大きなため息が出る


それに反応したのか


｢ここの問題、青葉くん｣


先生に当てらればっと立ち上がる



こ｢え、えーと……どれですか？｣


つんっと刺された場所をじっくり見て考える



数学は嫌いじゃない、むしろ好きな方だ

大事な事だから再び言っておこう


でも今、黒板に書かれた文字が、数字が







意味を成すものに見えない








別に間違えることも、分からないことも恥ずかしいと思ったことはない

だが脳を支配するのは焦り


やっぱり僕はおかしくなっちゃったのかな



もう、どうしたらいいの？




声が出せずに固まっていると、とんとんと横から叩かれた



ジ｢ころーん、ここから展開すんねんで…？｣


こ｢……あ、そっか｣



ジェルくんが指さした式を見てさっきまで詰まっていた問題が瞬時に頭の中で解かれる






こ｢……−3x？｣


｢正解

どうした？眠いのか？｣


先生がわざとらしくフリみんなが笑いだした

僕も合わせるように笑ったが正直、笑えなかった



得意だ、と思っていたのに
普段は間違えても恥ずかしくないのに

プライドが許さない


つんと痛くなる鼻が涙を誘う




ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

それからというものの、以前より僕は忘れることが増えた

この前はトイレの場所がわからなくてまるで1年生かのように探り探りで歩いたり

なーくん達と一緒に帰る約束を忘れて1人で帰ったり


元々マイペースな僕だから誰も気にしてはいなかったけれど、僕だけは何かおかしいことに気づいていた



布団にくるまりながらうーんと唸る



【物忘れ 多い】



検索してみても出てくるのは認知症のサイトばかり


僕が認知症なわけないじゃん
まだ15だよ？w

誕生日が来たところで16歳

期待された若者、ってやつじゃないか



不安でドキドキしていたのも無駄な気がしてイライラしてきた

思わずそのサイトに低評価をつけてしまいそうになったが自分に合わなかっただけだ、と気づきそのままスマホを閉じた


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