何回だって君に。【青】

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結局あほみたいな小競り合いで昼休みを費やしてしまった
教室までの帰り道すいは和泉さんと親しげに話している


ジェルくんは僕の隣を歩くものの和泉さんをじっと見つめて何も話さない

慌てて目の前で手を振るとハッとしたようにこちらを見てきた


ジ｢あ、あぁ…ごめんぼーっとしてたわ｣


こ｢すごい和泉さんの事見てた
もしかして好き？｣


ジ｢んなわけ
なんかどす黒いなぁって思っただけ｣


どす黒い…？？？
僕も真似て和泉さんの背中を見てみたもののどす黒い、と言った言葉の意味は理解できなかった


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


な｢ころん〜？？
今日こそ一緒に帰るからね｣


掃除が終わり荷物をまとめていると一足先になーくんが迎えに来た


手を組みドアにもたれる姿は男ながらに惚れてしまいそう


僕も慌てて鞄の中に教科書を突っ込もうと手を入れるとぱちっとファイルを弾く音がする

ぐっと覗き込むと病院の書類が入っていた



…今日の朝間違えて入れたなこれは



曲げてしまわないように丁寧に教科書を入れチャックを閉めようとしたところでｺﾞﾄｯと大きな音を立ててしまった

重さに耐えきれず鞄がひっくり返ってしまったのだ
教科書はもちろん、病院の書類もばらまいてしまった


こ｢あーもう…!!｣


ガシガシと頭を掻き、近くにある教科書から拾っていく


一通り拾い終わり、書類も拾おうと手を伸ばしたところですっと拾われた


こ｢…あ、ごめん｣


ゆ｢いえ、全然

それよりこれ………どこかお身体でも｣

こ｢気にしなくていいから｣


書類を指され焦った僕は冷たく吐き捨ててしまった
慌てて和泉さんを見るとすごく泣きそうな顔をしている


あーめんどくせ



『ころちゃーん早く!!』


待ちくたびれたのかついに大声で呼び出した
もう行こうと和泉さんの手から書類を取ろうとするとぐっと押さえられた


こ｢…は？｣


真剣な面持ちで考え込んでいる


こ｢…なに？僕急いでるんだよね｣


少し苛立ちが声に現れてしまったかもしれない
まぁ今更どうしようもないので反応を待っていると突然ぱっと手を離してきた


ゆ｢あっ、あ失礼しました!｣


こ｢…そ、

んじゃさよなら｣



明日は学校に来ないだろうしまた明日はない
鞄を背負い直し椅子を足で押す


この後、病院だな……



ゆ｢…あの!!｣




何分も待たせてしまっていた3人の元へ向かおうと足を進めたところで再び引き止められた

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