何回だって君に。【青】

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莉犬くんの吹き出したお茶を拭くなーくんに莉犬くんは苦しそうな程に笑いながら話し出した


り｢ころちゃんwwwさっきもw聞いてきたんだよ、w

わんわんぅ〜誕生日いつぅ〜？ってwww｣


こ｢なっ、そんなこと聞いてないよ！！｣


り｢いや聞きましたー
俺がしっかりこの耳で聞きましたからー｣


ぶーっと口をとんがらせて自慢げな莉犬くんをよしよしと撫でてなーくんは笑う


な｢莉犬くん忘れられて拗ねてるのかなー？
もうすぐなのにね、ころちゃんったら｣


こ｢ご、ごめん……｣



そんなこと言われても……聞いた記憶もないし

思い出そうとしてもそもそも頭の中にないみたいに出てこないのだ


な｢そんなころちゃんに問題、昨日の晩御飯は？｣


こ｢……ハンバーグ…だよね？｣


な｢大正解〜、まだ老化は進んでなさそうだね｣


こ｢なっ、なーくんの意地悪！！！｣


な｢早くご飯を食べない子は置いてっちゃうよぉ？｣


ぺろっと舌を出してお茶目に笑うなーくん

白米をかきこみながらどうもおかしい自分に頭をひねっていた

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

ジ｢昨日のさ〜｣


ジェルくんが持ち前のトーク力で笑わせてくれる

中学生2人とは既に別れ高校生組で学校の廊下を歩いていた



な｢ていうか、もうすぐ考査近いねぇ
ころちゃん大丈夫かなぁ？www｣


こ｢うぅ、なーくん……今年のテストなんですか｣


な｢教えないし俺も知りませんw

ジェルくんは余裕そうだけどなぁ｣


ジ｢俺も見えないとこで努力してんの
ゲーム三昧のころんとは違ってなー？｣


こ｢うるさいなぁwww｣



長い階段を何とか上がっていく


な｢ふぅ…疲れるなぁ、んじゃまた放課後｣


ジ｢またなー！｣


こ｢またね〜｣


なーくんは2階でばいばいした…なんでだろう



こ｢……ジェルくん、なんでなーくん2階なの？生徒会室でもあったっけ？｣


既に2、3段先を行くジェルくんに聞いた


ジ｢……は？｣


なんだか既視感の強いこの光景


ジ｢なーくんは何年生や？｣


こ｢…さ、3年？｣


ジ｢おう、三年の教室は何階や？｣


こ｢……え、…ぅ、うーんと………に、2階？｣


ジ｢なんでそれがわかってあれはわからへんねんっ｣



ジェルくんはがっくしと肩を落とし僕の手を引きながら教室へと歩いていく


ジ｢なーくんは3年やから3年の教室がある2階でさよならした、おけ？｣




こ｢……あ、あ！そういうことか！｣




何でこんな簡単なことが分かんなかったんだろ………
遂にアホの仲間入りかな

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