何回だって君に。【青】

3__01 第3章【悪魔の企み】 ページ19

現在期末考査前の作者です
更新かなり難しく……9月11日からきちんと更新することができそうです

お待たせしてしまいますがご了承くださいませ…( ; ; )

今回から新しい章でございます
いきあたりばったりの作品ですのでこんな展開になると思っていませんでした←

では、お楽しみください


(今回から会話文以外を前より詰めて書いています
空けすぎると個人的に展開がのろく感じたのでお試しです)


＊＊＊＊＊＊＊＊


気づいたらそのままリビングで寝てしまっていた
なーくんが起きてきてソファーに座った音で目が覚めた


なんだか起きるのは気まずくて寝たフリをしてしまった数分前の自分を殴りたい



体には温かさを感じる
多分なーくんがブランケットでも掛けてくれたのだろう

いくら5月といえ夜は冷える

昨日ともあわさって風邪気味なのか朦朧とした頭はじんわりと痛む



な｢…ふーん、今日ころちゃんと莉犬くんの運勢12位じゃん

熊にでも襲われるかな｣


物騒な独り言を聞いてしまい思わず笑ってしまった


ギシッとソファーのスプリングが音を立て、慌てて息を潜めるがなーくんの目的は違った



僕の腕で守るように押さえていた病院でもらった書類

内容はごく普通なもので、個人情報や今までに治療した大きな病気などを書くだけ


すぐ側に気配を感じ肩を竦めているとなーくんは横に座って書類をじっと見つめているような気がした



ここで起きたら不自然かな？でも起きないと勘づかれちゃうよね？



サイダーの気泡のように浮かんでは弾けていく



ドクドクとなる心臓に急かされ、結局なーくんが資料に手を伸ばしたところで


こ｢ん、んんぅ………｣


なんてわざとらしく声を上げ今起きたフリをした



な｢あっ、お、おはよころちゃん｣


手を引っ込めたなーくんは慌ててぴゅーっとキッチンの方に逃げていった


珍しい
なーくんなら追求してくるかと思ったのに……







その後続々と起きてくる皆は必ず｢ころんが起きてる｣と驚きの声を上げてからそれぞれのやることに取り掛かる


どういうことだよ笑


な｢ころちゃん今日は早起きだもんね、ご飯食べて学校行こ｣


出された朝食は高校生男子が作ったとは思えないほどに豪勢で朝からこんなものを食べていいのか、とお腹に責められるほどだ

最近少し太ってしまいまるっとし始めたお腹を擦りながらもぺろりと平らげてしまうのが僕である

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