何回だって君に。【青】

2__05 ページ13

医｢次回来る時先生のとこ連れてきてね、ぜひ会いたいわ｣


こ｢…え、｣




連れてきてね、という言葉が何を示すのか

きっと、僕のことを話したいんだな








こ｢…はい｣








なんて、嘘をついてしまった


もう話す気なんて









1mmもないのに＿＿＿＿＿＿＿













ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

あれからも何度も質問され空は既に月が似合う色に染まっていた



最後に渡された何枚もの記入しなければならない書類

…こんなたくさん書けないよ笑




1番後ろのページにある｢保護者の名前｣の記入欄を人差し指でなぞりながら、帰路をとぼとぼ歩く




頭の中は、今日病院で出会った人のことでいっぱいだった





病院を入る前すぐ、小さな人だかりができていた

少し気になりちらりと横目で見ると





｢待って！！！！！！あすか！！！！｣





たくさんの涙を流しながら叫ぶ女の人

見た感じ60代くらい…僕達の母親世代だろう



あすか、と呼ばれた人も40近いくらいの女性

怪訝な顔で女の人の手を振り払っていた



そのまま走り去るあすか(?)さんをぼーっと眺めていると女の人は膝から崩れ落ちてしまっていた



わらわらと周りが声をかけていく



僕も手を貸そうかと足を進めたところでぴたりと体が止まってしまった









｢もう、あの子は私のこと……母親のことも思い出せないの｣









背筋が凍りついた


伸ばしかけた手も力なく落ちる




危険信号が鳴っている





逃げるように病院の中へ入った



そのとき、僕がずっと思っていたこと






“僕はこんなんじゃない”






＊＊＊＊＊＊＊


キリが悪くなるのでここで切ります



なかなか診断もすぐ出せないのであやふやなまま帰ったころんくんですが……

朝の出来事を軽いトラウマとして抱えながら果たして5人とすいちゃんに話すことはできるのでしょうか？

あすかさんに忘れられ涙を流していたあすかさんのお母さん

一体あの後どんな気持ちになったんでしょうかね？

そしてその気持ち…ころんくんはわかっているのでしょうか？





ちなみにあすかさんのお名前は今後の話に全く関係ないので名前は覚えなくていいです笑
あるアニメを見ていた為あすかになっただけです(あ)



今は夏休みで生活も安定しており少し更新しやすくなってます……!!

よろしければ更新を楽しみにしていただけると……笑


ではまた〜!!

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