▽12話 ページ13
『こんばんは、琥珀さん』
「………」
相変わらず無言な琥珀さん
初めて会った当初に比べると、横に座ってくれるあたりまだマシな方だろう
『今日、沙紀の調子が良かったんです。前に比べると穏やかな感じで…手を握ると握り返してくれたんです』
いつものように、一方的に話しかける
まあ、返してくれた事は名前を教えてくれた時以外無かったんだけどね。
でもいいんだ
琥珀さんに会う1年前まで、私はずっと心の中に全て留めてきた
初めは周りの人に話してたけど、誰もが
「つらかったね」「かわいそう」
って言う。みんな同じセリフ。
嫌というわけじゃない。でも、欲しい言葉じゃなかった。
じゃあ何がいいの?ってなるだろうけど、自分でも分からない
身勝手…?かもしれないね
琥珀さんの友人さんがココに入院して、初めて顔を見た時、今の私より酷いと思った
そして目が合った時、感じた
この人はこの世界を嫌ってるって。
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作者名:HAL | 作成日時:2019年10月19日 19時