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デザイナーとして独立している藤井は、自宅とオフィスを兼ねているため、基本的には在宅で仕事をこなしている。
食事を買いにいく暇がないくらい忙しいときは、神山が友達特権でデリバリーすることもあるのだが、基本的に週の半分ほどのペースでなないろやを活用するヘビーユーザーだ。
友達関係を除けば、藤井はなないろやにとっての太客にあたるご仁になる。
藤井の話を聞いた神山がなるほどねぇ、と相槌を打った。その流れでフードパックを手に取りしゃもじを掴むと、炊飯ジャーを開けた。ほかほかの湯気の中から出てきたのは、炊きたての雑穀米である。
「りゅーせー、ご飯よそうからその間におかず選んでや」
しゃもじの先でご飯を切りながら、藤井に投げ掛ける。
藤井は最初こそ言われた通りにどれにしようかと悩んでいたが、視界の端に入った保冷バックに目をつける。
どう考えてもお弁当が入っていると思われるそれが気になるのか、お総菜選びもそこそこに保冷バックに視線を注ぐ。
中々の熱視線だ。
返事のない藤井に違和感を持ったのか、神山が声をかけた。
「りゅーせー、どうしたん？」
「なぁ、神ちゃんあれなに？」
しゃもじを握りながらあれ、と指し示された方を見る。すみっこに置かれた保冷バック。神山がそれにあぁー、と声を漏らす。そして黙った。
藤井はまさかの展開にえ、とアルバイト二人に目配せするが、アルバイト二人も展開が読めずに首を振る。
数秒の沈黙が降りた。おもむろに神山が口を開くが、出てきた言葉に声をあげたのは、大橋と正門だった。
「りゅーせーさ、これ持ってかへん？」
「「え！？」」
「りゅーせならまだしも、なんで二人が反応するん？」
「だって、それ……え！？」
正門が、大橋の気持ちも代弁するかのように言葉を紡ごうとする。躊躇いが見られる様子に、藤井がなるほどな、笑った。
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せろ(プロフ) - ミウさん» お初目にかかります、せろです。この度はご感想、ありがとうございました。何度も読み返して頂いているとのこと。本当に感謝しかありません。きっと近日中には続編が上がるはず。気長にお待ちいただけると幸いです。寒い日が続いています。体調にはお気をつけ下さい。 (2020年11月2日 20時) (
レス) id: c4282b60a2 (このIDを非表示/違反報告)
せろ(プロフ) - 憂さん» お初目にかかります、せろです。この度はご感想いただき、ありがとうございました。本当に感想をいただけることが励みになっております。微力ながら憂さんの活力になれていると嬉しいです。少しずつ今書いています。温かいお言葉痛み入ります。憂さんもご自愛ください。 (2020年11月2日 20時) (レス) id: c4282b60a2 (このIDを非表示/違反報告)
せろ(プロフ) - ま。さん» お初目にかかります、せろです。ご感想、ありがとうございました。今回の更新は私もきゅんきゅんしてました。正門君に…っは！Jr.の子達も出して大所帯となってきました。きっと今後はしげちゃんがきゅんきゅんさせてくれるはず…。今後もお楽しみ下さると幸いです。 (2020年11月2日 20時) (レス) id: c4282b60a2 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - はじめまして。何回も読み返したくなるくらい面白くて好きです！これからも無理なさらない程度に頑張ってください。更新楽しみにしています(*´`) (2020年11月2日 11時) (レス) id: 118c412c42 (このIDを非表示/違反報告)
憂(プロフ) - はじめまして。とっても楽しく拝見させていただきました！これからも更新楽しみにしています！無理なさらずにがんばってください(^^) (2020年10月30日 3時) (レス) id: 1b0f5e1577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せろ | 作成日時：2020年10月17日 2時
