姫と王子の恋愛事情

３０−王子side ページ30

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何となく、親父に背中を押されたような気がして




昨日より、少し早く玄関を出た




玄関を開けた音に反応するかのように






美姫「おはよう、ゆまくん」




アイツが振り返った




先に待っててくれてるなんて


思わなかった




別に、一緒に行きたい訳じゃないだろうし




って、思ってたから





優磨「おはよ、早いな」


美姫「ゆまくんこそ(ﾆｺｯ」


優磨「言ったろ？早起きになったって///」





相変わらず、この笑顔にはヤられる





門を出て隣に並ぶ




昨日は、緊張して気付かなかったけど


改めて気付いた




そんなに変わらなかった身長が



いつの間にか結構な差になってて



それなりに時間が経ったんだなって






そしたら




本当に無意識




口から自然に




優磨「美姫、チビだな」






名前を呼んでた





美姫「なっ///…………ゆっ、ゆまくんが大きくなっただけだもん！」




言ったきり、思いきり俯いた





ヤベっ！



チビとか言って、怒らせたかも？(汗)



それとも、名前を呼び捨てされて怒った……？





隣の様子を伺いつつ、次の言葉が見つからなくて




美姫が発する言葉に気を集中させてたら






美姫「そういえば聞いたよ！日曜日の事(ﾆｺｯ」






下からの見上げる目線が上目遣いで



見下ろしながらドキっとした




そして、俺の大好きな笑顔を見せてくれて安心する






このまま”美姫”って、呼んじゃっていいのかな？





優磨「あぁ、響太からだろ？」


美姫「うん！しばらく、ゆまくんの部屋に行ってないから楽しみだよ♪」


優磨「俺も美姫の部屋、長く入ってねぇな」






なんか、普通に話せてる


あんなに悩んだの


何だったんだ……






でも、どうしよう俺


浮かれて


調子に乗りそう







やっぱ、すげぇ好きだよ






美姫「私の部屋にも、遊びに来てね///」





少し紅くなった頬を見て



少しだけ湧き上がったのは





もしかしたら、俺、少しは想ってもらえてんのかな？




って、自惚れだった




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