姫と王子の恋愛事情

２９−王子side ページ29

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翌朝




それはもう、寝坊どころか



３時台から３０分置きに目が覚める始末




優磨「俺、どんだけ楽しみにしてんの(苦笑)」




結局５時半には、制服に着替えて




リビングに降りたら




優希「どうしたの！？やけに早いけど」




俺の弁当作ってくれてる母ちゃん





優磨「なんか、目が冴えて」


優希「珍しい(笑)雪通り越して、槍が降るかも♪」


優磨「降る訳ねぇじゃん！」





冷蔵庫開けて、グラスにオレンジジュースを注いで




ダイニングテーブルについて、口をつけた





優希「バカねぇ、例え話でしょ(笑)

で、朝から目が輝いてる理由は、美姫ちゃん？」


優磨「ブッ………ゲホゴホ」


優希「ビンゴ！(笑)」


優磨「ビンゴってなんだよ///」





ったく、うちの親は本っ当にヤダ！





優希「私を誰だと思ってんの？」


優磨「母ちゃん」


優希「可愛い息子の事わかんないでどうするのよ、バカねぇ(笑)」


優磨「可愛い息子に朝からバカバカ言うのって、どうなの？」


優希「出来の悪い息子ほど可愛いの(笑)」




出来の悪い？




優磨「むしろ俺、出来いいだろ！」


風磨「俺の愛する奥さんに、朝から文句言うなよ」


優磨「ゲｯ、親父」


風磨「誰が『ゲｯ』だよ(怒)

おはよう優希………ﾁｭ」





小さい頃から見慣れた光景





両親のおはようのキス





昔は、当たり前の光景として見てたけど



俺、思春期の息子ですよ？




親なら色々考えようよ




優磨「俺も年頃なんだけど」


風磨「してやろうか？(笑)」


優磨「いらねぇよ///」


風磨「昔は、喜んでたのに……可愛くねぇの」


優希「ほんとよねー」




俺、可愛い息子じゃなかったっけ？




でも仲のいい二人を見てるのは




最高に好き





いつか、俺もアイツとこんな夫婦になって



おはようのキスとか……///って



朝から妄想激し過ぎだろ(苦笑)





風磨「あー、今の顔は、完全に美姫ちゃんとのキスを妄想してたわ」


優希「まー、やらしー」





さっきの取り消し



この人たち




やっぱ嫌いです(泣)





風磨「その感じだと距離縮まった？」


優磨「ちょっとだけ…」


風磨「ふーん……まっ、頑張れよ」




頭をポンポン撫でられた




優磨「ガキじゃねえし///」


風磨「俺から見たら、一生ガキだよ(笑)」




多分




親父には一生勝てないから




俺の目標は『包容力のある親父』




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