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デザートも食べたし時間も時間だからそろそろ帰ろうかと思うんだけど。
『ジョングク?』
JK「… …」
さっきから黙っているジョングクは完全に拗ねている様子。
『いつまで拗ねてるの?』
JK「拗ねてません」
『あ、喋った』
JK「…ヌナ」
『なに』
JK「帰る?」
『帰るよ』
JK「土日会えないのに…」
今週末は美容デーとして、美容室、エステ、ネイルサロンの予約を入れているからジョングクとは過ごせない。
『来週は会えるよ?』
JK「来週は友達の結婚式」
『そうでした』
夕飯の時に当分予定合わないね、なんて話をしていたばかりだった。
JK「だから今日ぐらいしか二人でゆっくり出来ないんです」
『ん〜…』
どうしたものか。
ジョングクはあたしの手を取って握ったり、手の甲を指で撫でたりして。まるで、帰らないでと言われているみたい。
JK「ヌナが好きな入浴剤買ってあります。あと、朝必ず食べるヨーグルトも」
『いつあたしが泊まりに来てもいいように?』
JK「うん」
『わざわざ買ったの?』
JK「うん」
なーにそれ。可愛すぎやしませんか。
そこまで言われたら、もう。
『…映画、観ようかな』
JK「え?」
とことんジョングクには甘いと、自分でも思う。
まんまと彼の策略にはまってしまうのだから。
JK「お泊まり?」
『うん。でも、一回家行ってきてもいい?着替えとか色々持ってくる』
JK「着替えなら俺の使ってください」
『悪いからいい』
JK「ヌナ、男のロマンなんです」
『よく意味が分からないけど。とりあえず帰ってからまた来るね』
JK「いやいや。一人で行かせませんよ」
『大丈夫だよ。タクシーで行くから』
JK「この時間に自分の彼女を一人で外に行かせるバカがいますか」
結局、押しきられたあたしは家までジョングクと一緒に向かい諸々準備してまた彼のマンションに戻ってきた。
ジョングクはタクシーの中でもずっと「お泊まり」って連呼しているから、もう本当に小学生みたいで呆れるを通り越して笑いが止まらなかった。
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ハニ(プロフ) - れんさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとすごく嬉しいです^ ^更新頑張ります☆ (2021年7月26日 22時) (レス) id: d1a67136b3 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - すっっごく面白いです!虜になりました!ジンくん登場でどうなるのかとか気になります!更新楽しみにしてます! (2021年7月26日 9時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハニ | 作成日時:2021年5月1日 19時