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増田side
外は大雨...雷だって落ちている
近くに落ちたのだろうか?ピカっと光った数秒後に大きな音がして電気がチカチカしたかと思えば消えちゃった
...真っ暗...やだやだ...怖い
思い出したくもない小さい頃の記憶がフラッシュバックする
苦しくなって椅子から転げ落ちて胸を押さえて蹲る
誰か助けて...息ができない
加「貴久!?大丈夫...大丈夫だよ
ゆっくり深呼吸しよ」
増「ひっ...はぁはぁ...や! はぁ...ごめっ...さい
やぁ! はぁはぁ...くらい...ひとり...しないで...はぁ」
小「貴久は1人じゃないよ...みんながいるからね
奏! 急いで電気をつけてほしいんだけど」
奏「分かった!」
加藤さんと小山さんが何か言ってる
抱きしめてくれてなんか落ち着いた
電気もすぐについて部屋が明るくなって少しずつ周りが見えるようになった
呼吸がもとに戻ってみんなの顔を見ると心配そうに僕のことを見ていて申し訳なくなった
増「っ...ごめんなさい
もう大丈夫です...」
加「なんで謝るの?誰にでも嫌なこと...怖いことはある
貴久はそれが他の人よりちょっと強くでちゃってるだけで何にも悪くない」
小「そうだよ! 謝る必要なんてないんだよ
今は言わなくたっていい...でもいつか話してくれると嬉しいな」
...なんでこんな僕に優しい言葉をかけるの?
そんなんじゃ頼ってしまうじゃん...
気づいたら涙が頬をつたっていた
加「え...ちょっと! なんで泣くんだよ!?」
増「っ...ぐすっ...ごめんなさい」
宏「加藤くん言い方!」
加「んな事言われても...んもぅ! 泣きたいだけ泣け
...誰も迷惑なんて思わないから」
やめてよ...そんな言い方されると余計に涙が止まんなくなるじゃん
僕は今まで人の温もりに触れたことがないんだ
だから優しくしないで...どうしたらいいか分かんなくなっちゃう
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作者名：春季 | 作成日時：2022年7月24日 5時
