3※暴力表現あり(過去) ページ22
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櫻井翔
それは突然はじまった
オレが年長の頃に両親が離婚した
オレらは母親に育てられることになったんだけど...それが地獄のはじまりだった
「ありがとうございました」
「...終わりました」
店長「おう...おつかれさん」
「ｳｯ...ｹﾎ...やめてください...ｹﾎｯｺﾎｯ...」
店長「うっせー! 俺はなガキは嫌いなんだ! それなのにどうしてもって言うからこうして雇ってやってんだろ?文句あんなら辞めちまえ!」
「すみません...ｹﾎ...ｳｩ...ｲｯ!」
オレらの母親はろくに働きもしなかった
それどころか未成年のオレを働かせている
店長は子供が嫌いでお店が終わったらオレはストレス発散につかわれる
殴られて...蹴られて...痛いけど我慢しないと...オレが我慢しないと雄一と貴久がどうなるか分からない...
長男としてオレは2人を守らなきゃいけないんだ
この時は知らなかった...オレがいない家で2人は苦しんでいることに
こんな生活をオレは5年間も耐え続けた...
山Pと出会ったのはその時だった
山「今日からアルバイトとして働かせていただきます
山下智久です
よろしくお願いします」
バイトとして入ってきた山Pは子供のオレが働いていることに疑問を感じたらしい
山「君...名前は?」
「...中井田翔」
山「小学生?」
「うん...5年生」
山「小学生なのに働いてるの?」
「ちがっ!?オレ...手伝いだから!」
オレは知ってる...小学生が働くのはいけないことだって
だから咄嗟に嘘をついた
山Pは疑いの目をかけていたけど一応信じてくれた
だけど...見られちゃったんだ
オレが殴られてるとこ...
店長「お前! 小学生だって言ったのか?おい!」
「ｳｯ...ごめ...さい...ｹﾎｯｺﾎｯ...ごめ...」
山「あの! 何してるんですか...?」
店長「いや...!?これは...その...」
山「...警察呼びましたので
証拠もちゃんと撮ってます...」
言い訳をはじめる店長を前に冷静に対応する山P
店長は捕まった
だけどオレ...どうしよう...母さんになんて言おう...
山「大丈夫?」
「...なんで」
山「...え?」
「余計なことしないでよ!
オレ...ﾊｧﾊｧ...どうしよ...ﾊｧ」
山「ちょ...落ち着いて! 大丈夫...大丈夫...
ゆっくり深呼吸しようか」
酷いこと言ったオレに優しく対応してくれる山P
オレが落ち着いたあとに話も聞いてくれて...家に着いてきてくれた
あんな事件がおきてるなんて知らずに...
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作者名：春季 | 作成日時：2020年12月15日 2時
