4(過去) ページ18
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あの日俺は熱を出した
心配したお父さんとお母さんは俺を車に乗せて病院に連れていってくれた
だけどその日...俺たちは事故に巻き込まれた
対向車の車がいきなり対向車線を飛び出してきて正面衝突
前に座っていたお父さんとお母さんは即死だった
俺は熱のせいもあって意識が猛然としていたけどあの悲惨な光景だけは目に焼き付いて離れない...
シートベルトをちゃんと着用していたこともあって奇跡的に俺は無傷ですぐに施設で暮らすことが決まった
その時にまだ部屋が決まっていなかった俺は先生たちの部屋で過ごすことになった
「お母さん...お父さん...ごめんなさい」
増「...加藤君は悪くない...大丈夫だよ」
俺は自分を責めていた
俺が熱さえ出さなければ...
そんな時にいつも俺を助けてくれていたのが俺と同じ日に施設に来た増田さん
増田さんは俺が魘されている時にそばにいてくれた
だけど俺の熱が下がって元気になった瞬間に距離を置かれるようになった
その後相葉くんとかめに出会って仲良くなって...増田さんのことは気になってたけど話しかけることができないまま1ヶ月がたった
あの時...増田さんが苦しんでいる姿を見て今度は俺が増田さんを助ける番だと思った
あの時に使ったブランケットは俺の宝物だった
だってあれは...唯一残されたお父さんとお母さんの思い出の品だから...
あの事故の時俺はそのブランケットに包まっていた
だから大事にしていたと同時に手放したかった...
これを持っていたらいつまでも前に進めない...
だから大事にしてくれそうな増田さんにあげた
でも...結局俺はあの頃のままとまっていたみたい...
事故映像なんて見ると未だにあの日の光景を思い出してしまうし車だって未だに乗れていない
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作者名：春季 | 作成日時：2020年12月15日 2時
