にーじゅいち ページ21
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慎太郎side
蓮見兄弟...なんでこんなところに来たのか疑問は膨れるばかりだ
和「3人はさ...剛くんのところに行かなくてよかったの?
明日からニューヨークに行くって電話で言ってたけど...
剛くんもすごいね...元から頭良かったもんな」
慎「剛って誰?」
慶「...オヤジ」
明らかに嫌そうな顔をする3人
え...親をなんでそんな嫌うの?
慎「お前ら意味わかんねぇな
東京に残ることもお父さんと一緒にニューヨークに行くこともしないでこんな何にもない田舎に残るとか...馬鹿なんじゃない?」
成「別にいいだろ...俺らはここにいたいから光一のところに来た
それだけじゃん...
俺らはな普通の生活さえできればそれでいいんだよ
頼むから変な期待持たないでよ...」
貴「...都会なんていいところじゃない」
慎「普通の生活って...あんたら何歳?」
...都会なんていいところじゃない?
意味わかんねぇ
それは都会に憧れる僕らへの嫌味か...?
でも...相手は貴久くんだしそうじゃない気がする
それに普通の生活ができればいいって...意味わかんね
そんなことのために態々こんな田舎に来るなんて...やっぱこいつらの考えは意味わかんない
貴「俺...部屋戻るね」
成「俺も...」
慶「あ! ちょっと待ってよ」
3人は食器を片付けて部屋に戻っていった
光「慎太郎...あいつらと仲良くしてやってよ」
慎「...え?無理だよ
第一あの3人が考えてること分かんないし...そもそも心を開いてくれない」
和「それは慎太郎が関わりたくないって思ってるからだろ?
ゆっくり時間をかけて話を聞いてあげるんだ
そしたら必ず助けを求めてくれるはず...多分あの子たちの闇は深いよ
大人よりも子供同士の方が話しやすいこともある...」
和也まで...和也に言われると従うしかない
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作者名：春季 | 作成日時：2022年2月20日 14時
